わ、忘れてました、、、恒例イベント。
お母様に、お祖母様とのことをお願いした日。突然のことでお母様は驚いていたけれど、特に深く聞かないで私のお願いを聞いてくれた日から、少しして。
お祖母様のところへ、リリィちゃんと一緒に行けることに了承をもらって。準備を進められることになりました。そのことをリリィちゃんと話し合って。あ、学園でもベッタリ一緒にいる訳じゃないですよ?ちゃんと、節度を守って、ルルからリリィちゃんを呼んでもらって時間を作って。相談したんです。
ただ、長期休暇が始まる頃はリリィちゃんもご実家に帰ったりなど家族の元で過ごす予定もあるので、長期休暇が始まって直ぐに行く訳じゃなくて。長期休暇の終わる1か月程前に王都に戻ってきてもらうことになりました。アッシュフィールド家は王国の最東端に広大な土地を持ってますので、王都からは1週間かかります。帰りも考慮すると旅程に2週間、お話をするのにも1日では済まないでしょうし、その後の学園の休暇明けの事前準備もしていくことを考慮して、1か月前には出発する必要があるんです。ですので、リリィちゃんは、我が家の馬車に乗って一緒に行くことになります。本人にそれを言った時には、とても驚いて恐縮してましたけど、別々なんてことしていたら、いつ行けるかもわかりませんからね。だって、先程アッシュフィールド家に行くのに1週間かかると言ったのは、ウチの、といいますか、、、個人の所有する馬車で行った場合です。王都から乗合馬車を利用しながらなんて行ったら、プラス4日以上はかかると思います。ね、大前提として一緒に行きません??リリィちゃんの都合も心持ちもあるんでしょうけど、そうする他ないですよね?これは、必要な行程ですよね。
だけど可愛さMAXの美少女と行きから1週間ずっと一緒の馬車の中。私の心臓が持つかどうかは、別問題です。好きな人とは違うけど、やっぱりどこか似ているからですかね。ドキドキはしちゃいますよね。隣になんて座られている日には良い香りが一日中するでしょうから、ソワソワしちゃいます。。。
まあ、それはそれとして。お母様とリリィちゃんとのお話を終えた後、社交も頑張ることも話してましたよ?話してましたけど、、、かんっぜんに、忘れていたことを伝えられてオドオドしてます。いや、毎年恒例なので忘れてる私も悪いんです。悪いんですけど、今年もありますよね。そりゃ。春ですもの。ええ、そうですね。。。招待状も届いてましたよね。記憶の彼方でしたけどね。
王家主催の夜会。私、婚約者候補筆頭でしたもんね。今年も、ジュリアン様にエスコート、してもらわなきゃならないですね、、、はぁ、と大きめのため息が溢れちゃいます。
それと、気づいてなかったんですが、今年の装飾品も、ジュリアン様から贈られていたそうで。私の部屋にもう置いてあるそうです。ルルに確認したら、「昨日受け取っておりました。」だそうで。
ええー、、、、、、ルル、もっと早めに知りたかったわ。だって今日ジュリアン様に会ってたのよ。私、お礼もできない不届き娘じゃないですか、、、
「見える位置に置いておいたので、気づいているものと思っておりました。それに、クロエ様に社交のお説教も受けられていましたので、夜会の認識はあるものかと。。。」ですよね。ルル、何も悪くないわね。
気がないから、近くにあっても気づかない私が悪い。そして、ジュリアン様、今年も恒例ですね。私の眼の色を隠すための指輪。これに通せるネックレス用のチェーンとそれに合う首飾りのモチーフ。あとはネックレスに合わせたイヤリングですね。
そう、いつもの組み合わせ。私の首にかける指輪に合わせて違和感なく着けられるデザインをした首飾りのモチーフ。それと、イヤリング。毎年恒例に贈られてくる品物。それに合わせたドレスも、この後選ばなくちゃならない。そのため、一度王城に向かってジュリアン様の衣装のデザインと、私のドレスのデザインを統一なものにして、作成をしなければならない。もう日にちがそんなにないけど、急ピッチで仕上げれば間に合うタイミング。ジュリアン様に急ぎのお手紙、しなきゃなー。。。
「やぁ、ディアナ嬢。元気かな。」片手を上げながら、私の方に来るジュリアン様。それと、大好きなお兄様。マリー様とテラス席でのんびりお茶をしていたら、二人が来ました。やっと私がお手紙したから、そのお返事ですね。うん、すみませんでした。
「ご機嫌よう。ジュリアン様、お兄様。」
「ご挨拶申し上げます。ジュリアン殿下。リアム様。」マリー様も、2人にちゃんとした挨拶をしてくれます。流石ですよね。急に2人が現れても、粗相なく淑女の礼を尽くしてます。だけど私は、いつものノリで話しただけ。マリー様は本当に真面目で丁寧です。
「ああ。マリー嬢も、楽にしてくれ。ここは学園であるし、ディアナ嬢と楽しいひと時を過ごしている時に邪魔をしたのもこちらだ。」「ご機嫌麗しゅう。マリー嬢。ディアナと仲良くしてくれて感謝します。」
むー、お兄様、保護者みたいに言いますね。私は子ども扱いですか、そうですか、、、ちょっといじけそうですよ。年は一つ下で違うけど、マリー様と同じ淑女なんですけどね。。。
「ディーも、マリー嬢のような淑女を目指すんだよ?」苦笑しながら、お兄様が言ってきます。なんなんですか、私の扱い。完全に幼な子じゃないですか。
「お兄様、私、マリー様と同じ淑女ですのよ?私だって、ちゃんと出来ますわ。」マリー様がちゃんとしたご令嬢なのは間違いないです。でも、私だって淑女の練習、ちゃんとしてるんですからね??プリプリと怒っちゃいますよ?
「ディアナ様には私もよくしていただいておりますし、学園でも真面目に学ぶ姿勢は私も見習いたいところです。」おぉ、マリー様、私のフォローもしてくれて、やっぱり頼れるお姉さんですね。いや、これだと私、ホントに妹みたいじゃないですか、マリー様の。。。ちょっぴり不服です。あ、マリー様がこちらに目配せをしながら残念なものを見る目をしてますよ。かなしい、、、
「さて、ディアナ嬢。君へ伝えることがあってきたよ。今日の放課後、僕と一緒に王城へ来てもらえるかな?分かっていると思うけど、恒例行事だ。いつもの準備をするよ??」そう、爽やかに微笑むジュリアン様。いや、ホント顔と言動は爽やかイケメン。サラサラの銀髪に手を添える姿も様になりますね。といいますか、強制連行みたいな言い方なのも、私の性格読んでますね。うん、だって王城には行きたくないんですよね。緊張するし、着せ替え人形になるし。。。だけど、仕方ない。今まではどうにかこうにか、ギリギリまで躱して逃げてたから。ジュリアン様も私の確保、必要ですもんね。今年は、ちゃんとする予定だったのに、結局はいつもと同じギリギリになってますから。捉まえにも来ますよね。
「承知いたしましたわ。本日ご一緒させていただきますわ。」そう返します。
言い回し、変えました。それだけです。内容に変化ないです。




