初等部時代の優しい子たちに相談です。
休日の昼下がり。ぼっーとしたくなるほど陽気な天気。そんな日に初等部の頃のお友だち、チェルシー様とソフィア様が遊びに来てくれました。
今はお外でお茶会です。
新学年になってからバタバタしていたお2人ですが、この頃落ち着いてきたみたいで、また以前のように、お茶会に誘いあうようになりました。これらからはお休みの日に隔週くらいのペースで会える予定です。初等部での自分たちの生活もあるだろうに、2人は変わらず、私と仲良くしてくれて、友だち冥利に尽きますね。ふふふ。
そして、今日の議題は、私の学園での様子。2人とも私がどんな時間を過ごしているのか、興味津々みたいです。まぁ、来年は2人とも入学するので情報を知るには持ってこいですよね。
その頃は同い年なのに先輩後輩になっちゃいますね。
何だかモヤモヤとむず痒いです。どうやってお話ししましょうかね、、、いつも通りお話しできるんですかね?それとも、(チェルシーさん、そこの床、まだまだ汚れがいっぱいよ!)みたいな小姑じみた先輩を演じますか?まぁ、うちの学園、貴族の学校だけあって掃除は専門業者が入ってますから、そんなことすることもないんですが。。。それに、変にギクシャクしたくないので今まで通りの対応になると思いますよ。だって、仲良くしていたいんですから、馬鹿なことはしませんよ。
「それで、ディアナ様はやはり学園でもしっかり者の優等生ですか??」コテンと首を傾げてチェルシー様が聞いてきます。「え?私、優等生ではないですわよ。むしろ輪を乱したことを反省する次第ですわ。」そう、ショボンとしてリリィちゃんとマリー様とのことをお話します。
「そんな、ディアナ様が全面的に悪いなんて言えないじゃないですか。話したいから話す、それが純粋にしたかっただけのことでしょう?それに嫉妬して、幼稚な意地悪をする人たちだって大分悪いですよ。」そうプンプンと怒ってくれるソフィア様は私に甘くて、純粋にいい子ですね。けれど、「ディアナ様は、困っている方をみると、身分も何もかも後回しにして話しかけてしまう方ですから、仕方ないとは思いますわ。高位貴族でここまで純粋に接する方は少ないですから。私も最初は裏があるのかと疑心暗鬼でしたもの。」グサっと核心を突き厳しい言葉をチェルシー様に貰っているとソフィア様が、「けど、その優しさで救われている方も初等部でいたのは事実です。何も全てディアナ様のせいではないですよ。それに、その純粋さで猪突猛進に話しかけてくれたからこそ、今こうして仲良くお話ができているのも事実ですよ。」また、フォローをしくれます。盲目的、ということではないですが、ソフィア様の私に対する信頼はとても厚い。チェルシー様はそのようなところはなくとも私をしっかり公平に評価をしてくれるし、多面的に物事を見ていて、前世のような爵位などのない世界であれば、本当に、将来が楽しみなお嬢さんです。
「チェルシーも、本当はディアナ様に救われているんですから、そんな言い方しないで。」
「けれど、真実を伝えることもディアナ様を思ってできる最大限の敬意ですわ。」2人が私へのフォローの方針で揉めています、、、それに、2人が知らない間に敬称なしで話していることにも気づきましたよ。新学年になって何があったのか、ちょっと嫉妬します。
「ま、まぁ、愚痴のようなお話をしてしまいましたが、今は表面的には落ち着いていますもの。2人が私を心配してくださっていて、本当に感謝してますわ。」とりあえず、2人が揉め出す前に感謝を伝えて抑えることにしますよ。
「もう、チェルシーは融通が効かないんだから。」
「貴女は甘々ですよ。」ふ、2人とも本当に仲良しさんですね。。。
「ふ、2人に相談なのですが、聞いてもらえますか??」そう、空気を変えるためですが、言ってしまいました。2人はキョトンとしますが、こちらを興味深げに見てくれています。「実は、やはり程よい距離をリリィさんとは保たなければならないので、講義以外に話す時は隠れながらお話をしてるのです。だけどやっぱりもっとお時間を作りたいと思っていて。折角ならお出かけなどをしながらお話をしたいんですが、やっぱりハードルが高く誘えていないのです。どうにか周りに気づかれずに一緒に遊びに行く方法はないかしら。」まあ、ダメで元々、2人に聞いてみることにしました。
「それなら、今度のテスト休みにお出かけに誘うのはダメですか??」「テスト休みは1週間ほどあるので領地が近い貴族は軒並み帰りますし、残った貴族は次の王家主催の夜会準備でバタつくのでそんなに商人街まで出てこないでしょうから、お出かけにはもってこいでは??」
後ろでルルの気配がザワつくのを感じますね。この子、私が危ない目に遭うのを嫌うので、こんな提案受け入れなさそうですもんね。そして護衛体制も練らなきゃならないですが、それよりもリリィちゃんとお出かけするなら、商人街も庶民向けのところでないとリリィちゃんが楽しめないので、逆にハードルがグッと上がりそうです。私が馴染める格好と常識を持ってられるか試されますから。だけど確かに、一緒に出かけるならいつかぶち当たる問題だし、他の貴族に遭わないようにするなら、この時期に行くのがベストかもしれないですね。夜会の準備は、まぁ、ギリギリ考えればいいかと思ってます、、、
「そうね、確かにそうかもしれないですわ。ルル、どうにかならないか一緒に考えてくれない??」そうキラキラお目目を上目遣いにルルを見上げてみます。
「………旦那様のご意見を頂戴しますが、善処させていただきます。」そう、ため息と共に妥協してくれました。
「2人とも、ありがとうございますわ。何だか希望が見えてきましたわ。」「いいえ、私たちもディアナ様が幸せそうに笑っていると嬉しいので、お役に立てて良かったですわ。」「本当に。けれど、私たち、まだディアナ様とお出かけをしたことがないので、ちょっと妬けてしまいますわ。」初めてのお出かけは、マリー様に取られていましましたし。なんて、ニコニコと本気で言いながらも揶揄ってくる2人に嬉しくなりつつ、「それならば、何処かでお2人ともお出かけをしたいわ。私に遠慮はなしで行きましょう??」そう声をかけてみると。「ディアナ様が良いのならば、大変嬉しいお誘いですわ。けれど、配慮はさせていただきますわ。だってそれは貴族としての礼儀ですもの。」そう、優しく微笑みながらしっかり釘を刺すチェルシー様。私のことを考えて同じ轍を踏まないように、嗜めてくれるのがわかります。「そうです。ディアナ様はご自身の身分をしっかりご理解してくださいね。」そう、ソフィア様も追従しながらもニコニコ笑ってくれてます。気の置けない2人の心遣いが優しいですね。
「ありがとうございます。。。私、こんなに心配してくださるお友だちがたくさんいて幸せですわ。」そう笑って返します。我が儘を無条件なんてことはないけど、許容範囲で受け止めてくれる友人が今世にはたくさんいるから、私も頼ってもたれかかるように過ごせているんだろうな。そう、思いつつも、我が儘が独りよがりになんてならないように気をつけよう、なんて決意を新たにします。。。「私たちも、ディアナ様と出会えて話して、幸せですよ。」本当、良い子たちだと噛み締めてしまいます。
だけど本当に、私前世でこんなに我が儘だったかな?なんて考えてしまいますよ。もっとこう、ストイックに、自分を律して働いていたOLだったと思うですけどね。何がどうして、こんな我が儘令嬢になってしまったのか。結構、精神年齢って身体に引っ張られるものなんですかね??




