え?!マリー様とお買い物!?楽しみです
「聞いたよ、ディー。マリー嬢と一悶着を起こしてしまったんだって?」そう、カラカラと笑いながらお兄様が話しかけてきました。本日の講義も終わって、迎えの馬車に向かって歩いていたらキャシー様とジュリアン様を連れてお兄様がやってきました。ジュリアン様、王子のくせに暇なんですかね??
「……。ディアナ嬢、なんだか今、失礼なことを考えていただろう?」そう返してきますが、何ですか、高位貴族と王族たちって、皆んな読心術でも使えるんですか??って心の中で思っていただけなのに、キャシー様ったら。。。
「ディアナ様、貴女がわかりやすく表情に出しているので、わかる方にはわかるんですわ。何も特別なことはしておりません。」そう、ニッコリ微笑む彼女。なんだか少しお怒りな様子な気がするんですが、何故なのか……?ちょっとびっくりしちゃったじゃないですか。あの優しいキャシー様がって、、、
「ディー、キャシーもジュリアン様も、君を心配していたんだ。わかっておくれ。何か事が起きたと話が入ってきても、僕たちは別の学年だ。すぐに駆けつけられない。ヤキモキするしかないことだってあるんだよ。今回は、君たちの問題だってわかっていたから、大事にならない限りは、僕たちも出ていけなかったんだよ。すまない、、、」って返すお兄様がしょんぼりしてて、申し訳なくなりました。「いえ、これは私が撒いた種ですから。これからを考えると、自身で対処ができないと生きていけませんもの。お兄様たちが謝ることでもないですわ。」そう、言うと。「あの人見知りのディアナ様が、こんなにしっかりしたことを仰るようになるなんて、成長が嬉しい限りです。」ホロリと涙を拭う仕草をするキャシー様に複雑な顔をして見つめてしまいます。…あんまり、心配してませんでしたね、、、?
「ディアナ様なら、ちゃんと乗り越えられるだろうと思っておりましたわ。だって、貴女は聡い方ですもの。」そう、また表情を読んで返事をしてきました。なぜに、、、
「まぁ、これからディアナ嬢も高位貴族としての振る舞いと人心掌握を学んでいくんだな。これからのシルヴァン家のためにもなる。」そう、大きく頷きながら話すジュリアン様は、寂しそうに微笑んでしました。
「私も、これから皆様に貰ったものを返せるように、しっかりと学んでいきますわ。」だから、これからも、ずっと、皆んなと一緒にいたい、そう、気持ちを込めて3人を見つめました。
「えっ!?買い物に??」私を誘ってくれるマリー様に驚きの声を上げてしまいました。周りも何事かと振り返りましたよ。すみません、何もないんです、私の声が大きいだけです、、、
「もう、そんな大声で仰らないでくださいまし。この後の買い物もしにくくなるではないですか。」そう、視線鋭く返す彼女にアハハと顔を背けてしまいました。
あれから1か月程過ぎた頃、大分周りも落ち着いたようでして。私も、リリィちゃんとは同じ講義の時に話したり、当たり障りのないタイミングを見つけながら、ではありますが、変わらず適度な距離でお話をしています。だからでしょうね、周りの当たりが柔らかくなって、リリィちゃんも穏やかに過ごせているようです。本当に、申し訳ないことをしました。。。それでも本当は、もっと一緒にいたいところです……
あ、それと。併せてマリー様との交流も続けているんです。私たちの派閥問題があるものかと思ったんですけど、やはりそこは旧家同士ということもあって、そこまで不自然な交流でもないみたいで。周りからは特に気にされることもなく過ごせています。本当、リリィちゃんの時は皆さんピリついてたのに、やはり社交って、こういうことなんでしょうね、、、
まぁ、そんなこんなで、マリー様が定期的に茶会を設けて下さってまして。私のこと何だかんだで面倒を見てくれてます。マリー様って、見かけに寄らず面倒見がいいですよね。ほんとに。
「申し訳ありませんわ。私、級友とお買い物に行った試しがありませんの。」少しショボンとした様子で返す私に、マリー様が可哀想なものを見るような目を向けてきます。
「そう、初等部でも級友が出来なかったのですわね、、、」そう、勝手に同情されてますが。「いえ、お友だちはいましたけれど、外出となると、色々な制限が付きまとうものでして、、、」そう、理由はちゃんとあります。友だちはいるよ、けど友だち、実は、その、爵位が、えっと、まぁ、高めの子たちでは、ないので、外出をするのも、場所が限られてしまうのです、、、どうしても、お茶会などの場に行くか、誰かのお家に行くか、の選択肢になっちゃうんです。
一応、私が公爵令嬢なので、あまり護衛もなしに商人街へ行けないんですよね。いえ、ルルはいます。ルルはいるので、ある程度の受難は対応可能なんですけども、やっぱり、数人のお出かけとなると、対処できないこともあるので……事前に準備がいるじゃないですか?ほら、誘拐とか、諸々の事情が出ちゃいますので。。。簡単に数人分の面倒をみて、なんて出来ませんから。。。だからと言って、私に重きを置いてお買い物に行くなんてしても、何だか対等な関係じゃないって、喧伝するみたいじゃないですか。なのであまり、人の大勢いるところへの外出を控えてたんです。。。だって、お買い物で気を遣われるとか、嫌じゃないですか。
それで結局私のお買い物って、普段からお抱えの商人が別宅に来ることがメインになるんですよね……
まぁこれが、同程度の爵位なら、両家ともに上手く立ち回って商人街にも出かけやすかったのかもしれないですね。
ふぅ、とため息と共にマリー様ったら。「貴女、初等部でも同じことを繰り返されていたのね。共に交流する相手は、身分を明確にした上で、それにあった交流をしないと、今後に影響しますわよ。」そうまたまた忠告をしてくれます。なんだか、優しいお姉さんですね。「なんです、ニマニマとこちらをご覧になって、やらしいですわね。」そうプンスカする姿も可愛らしい方ですが、本当、派閥を気にしているのに、こうやって私も気にかけてくれるなんて、優しい人です。
「いえ、マリー様が優しい方と知って、私は幸せだと噛み締めていただけですわ。」なんて返します。
「まぁ、ディアナ様ったら、本当に考えなしにお話しされますわよね。私と貴女は別の派閥に所属しているのですから、そんな言葉、軽々しくされてはいけませんわよ。」そう耳を赤くするマリー様が言ってきますが、彼女がそんなことで私をどうこうしようなんて思っていないのがわかるので、何だかちょっと満足げな気分です。
「ええっと、それで、マリー様とのお買い物、今度の週末のお休みに計画を立てるということでよろしいのでしょうか??」そうマリー様に話題を振ります。
「そうですわね。それでよろしいかと思いますわ。また後日ウチの者からそちらの従者の方へお話を詰めていただこうかと考えておりますがよろしいかしら??」そう、マリー様がまとめてくれましたので、ルルを見て頷くのを確認して、「はい。それで構いませんわ。」と回答しました。
ああ、今週末が楽しみです!
誤字を直しました。重ね重ねすみません。、




