学園で、お友だちが出来ました?
「さぁ、ディアナ様、これでも、私の前から去りたいですか??私ともう少し、一緒にいてくださいませんか??」そう挑発をするみたいな顔をする彼女に、私は少し見惚れてしまったけれど。
「いえ、そうですわね。リリィさんとは、もう少し、お話をしたいもの。まだまだたくさん、出来ていないことがあるもの。これからも、仲良くしてほしいわ。」そう返してリリィちゃんを見つめます。
「ふふ。良かった。これでも断られていたら、私、強硬手段に出るところでしたよ??」なんて笑って言う彼女に。「あら、公爵令嬢である私にどんな手段があるというの??」そう、揶揄って返したら。「泣き落としをした上で、相手にしてくれないならここで離さないように抱きしめて、首を縦に振るまで動かない予定ですね。」ニコリと、結構ヤバめな彼女みたいなことを言ってますね。思った以上のお茶目です。リリィちゃん。。。
(チッ)後ろでルルが舌打ちしてます。。。なんだか悪寒がするのは気のせいですか??
「そうだわ、この後マリー様にお礼をしに行きたいのだけれど、どこにいるのかしら??」そう呟いていたつもりなのだけれど。「お嬢様、それでは、テラス席に参りましょう。マリー様はそちらに掛けてお待ちしておりますので。」なんでルルがマリー様の場所まで把握しているんですか??うちの従者有能すぎですね、、、
「えっと、そうなの??それなら、リリィさんもご一緒に、マリー様のところまで行きますか??」
「いえ、止めておきます。恐らくマリー様は爵位の高い方が着座する席でお待ちでしょうから。今度の機会に、ご一緒させてください。」微笑むリリィちゃん、可愛いけど、言ってることは、少し悔しいことですね。身分差が、こうも隔たりを作るなんて、、、
「わかりましたわ。それなら私は、マリー様とお話して参ります。その後は、リリィさんもご一緒したいわ。」そう返して、東屋から離れました。
「ご機嫌よう。」「お早いお戻りですわね。ディアナ様、ご機嫌よう。」ニッコリ微笑むマリー様が先程と打って変わって楽しそうで、ちょっと理不尽な心持ちになります。なんですか、わけ知り顔をしたこのご令嬢は。ニッコリよりも、ニマニマですね。性格、悪そうですよ。そういじけてしまいました。
「それで、如何でしたか??キチンと、特待生のリリィさんとはお話出来ましたか??」それを吹っ飛ばすくらいの真面目顔で、核心から入りますね、この方。
「えぇ、真面目なリリィさんと、キチンと今後を話しましたわ。私も、立場をわきまえながら、出来る限りの周りとの距離感を持ちつつ、ええ、上手く立ち周り彼女と接しさせていただきます。。。!」周りくどいながらも、可能な限り彼女との距離は取らずに、だけど周りに訝しまれないように、接すると伝えます。
「まぁ、現在の社交を引っ掻き回すようなことをしでかさないのであれば、そこはディアナ様の自由ですので。特に私から言うことはございません。」そう目線を逸らす彼女に、なんだかちょっと可愛げを感じますね。といいますか、この方、もしかしなくても、ツンデレ気質、、、??なんて考えていたら「ディアナ様、貴女失礼なこと考えておりません?」と返されて驚きました。「いえ、そんなことはありませんわ。マリー様がしっかりされた方だわと思っていただけです。」少しアワアワしてしまったけれど、扇子で口元を隠して乗り切ります。まあ、バレバレみたいですけどね。眉をピクつかせるマリー様に
「それはそうと、私、マリー様に感謝していますので、何かお返しをしたいのですが、私にできる範囲で、何かありませんか??」そう首を傾げながら問いかけました。
すると、「それなら、私はもう少しディアナ様とお話がしてみたかったのですわ。この機会にお近づきさせていただけるのなら、歓迎ですわ。」
うん?私と話したいと言うことですかね??マリー様って、保守派の方ですよね??私と話してて良いんですかね??まあ、学園は派閥を越えた交流で、国の発展を目指す目的があると言います。ですので、ある程度の派閥関係のない交流はありますけど、私一応、革新派の筆頭一族ですよ?まして、マリー様も確か筆頭ですよね??なんなら、二代巨頭、邂逅する、みたいな状況じゃないです??こんなテラス席でキャッキャウフフと話しなんかしていると特に注目浴びそうですけど、、、??
すると、またルルがボソっと(むしろ、周りに派閥の垣根を越えた交流を、筆頭貴族でしているので、貴方方も、妙な確執は残さないように、という牽制を仕掛けておいでです。)そう、回答をくれます。
「ディアナ様のところの従者は、とても優秀なようですわね。」チラッと目線をルルに映す彼女に私はちょっと慌てました。「いえ、本当に、うちの従者優秀なんですのよ。ですので、ルルは、私の大切な従者ですわ。」そう、引き抜きに合わないように間に入ってしまいました。「いえ、ただ褒めただけで、誰も引き抜こうと思ってませんわ。ウチにも、優秀な従者たちは揃っていますのよ。」そう、ため息をつきながら私に返すマリー様。だけど私は奪われないようにルルを後ろに隠したままで、ちょっとこの構図が恥ずかしかったです。「おほほ。確かに、マリー様のおっしゃるとおり、我々には優秀な従者しかおりませんものね。」うふふふふ、と恥ずかしさを隠すように返しました。あれ?そういえば、先ほどの方々は??そう思って、キョロキョロしてしまったからですかね、マリー様から「アンナとヴィルマは、今は別の場所で寛いでおりますわ。」そう、返答されて、本当に、こちらのご令嬢は、気の利く優秀な方だと驚きます。
「何に驚かれているかはわかりませんが、ディアナ様も、相当優秀ですわよね。」そう返されますが、私は。「確かに、私は、勉学の面においては、普通より優れているようですが、こと人間関係には疎いところがございまして、、、今回のことも、特に後先考えずに、リリィさんと仲良くなりたいだけの気持ちで動いた結果ですから、あまり、人の感情の機微には敏感ではないのです。」そう言いながらルルを見つめてしまいます。
「なるほど、ある程度の人間関係は、この従者がなんとかしていたのですわね。」そう、納得されるマリー様に、面目次第もない私です。
「それはそうと、ディアナ様、どうして貴女はこうもリリィさんに固執されていたのですか??特に私、あの方に特別強い才能は感じていなかったのですけれど、貴女が固執されるから、興味を持って接することになってしまいましたし。」まぁ、結果的に愚直なまでの努力家で、真っ直ぐな方だと言うことはわかりましたが。そう、マリー様が言いますが、私は、どう答えようか悩みました。だって、私のこの感情は、卑怯なもので、本人にも言えないものだから。「……。これと言って、理由があるわけでないのですけれど、どうしても、あの方の笑顔に、絆されてしまいまして。。。マリー様もご存知のように、彼女の優しさは、真っ直ぐで、力強い方なので、性格に惹かれるものがあったのですわ。」なるほど、と何だかマリー様も彼女の魅力に気付いているのに少なからず嫉妬して、ムッとしてしまいました。「誰も、貴女様から盗ろうなどと思っておりませんわ。」ふぅ、と深いため息をつかれてしまいました。申し訳なく思いますが、こればかりは本当のことは言えませんよね。
「それで、これからですけれども、私とも定期的な茶会をしてくださると言うことでよろしいのかしら?」そう、マリー様がおっしゃるので、、、「私、人と話すのが得意ではないのですが、それでもよろしければ、仲良くさせていただきたいですわ。」そう、返したらマリー様ったら。「あら、仲良くしてくださるの?派閥を気にしていた貴女だったのに、私と仲良くお話はしてくださるのね。」コロコロと鈴が鳴るような笑い方をする彼女に、とてもお嬢様然としていて、私もこんな立派なご令嬢になれるのかしらって、少しばかり、羨望の眼差しを向けていた。私には、眩しすぎる姿だから…
「それでは、改めてマリー・アスターと申しますわ。以後、お見知りおきを。」
「わ、私は、ディアナ・シルヴァンと申します。よろしくお願いしますわ。」
そう、挨拶を新たに交わして、これからを共に進む友として、私に微笑んでくれた。
名前をまた間違えてました。ヴィルマ、、、ヴァルマ、、、、




