表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/51

思った以上に、深刻です。。。

前言撤回です、この方は、真面目で賢いのでなくて、真面目一辺倒、そして、融通が効かないお人好し、なんでしょうね。周りが、私に遠慮した、その、飲み込んだ言葉を、面と向かって、()()として、お説教。お兄様たちだって、私を諭すだけで叱らなかったのに、貴女はどうして、私が気づかない様にしていたことに、切り込んできたの??



「な、何を仰っているのか、(わたくし)には、分かりかねますわ。」そう、逃げようと試みたけれど、、、

「ここで嘘を申し上げても、誰も喜びませんわ。ディアナ様の今後と、リリィさんの今後、どちらも大切なものでしょう?ただし、リリィさんは生活の全てを掛けていることに、ご理解してください。」

そう、切り込まれてしまえば、何も言えない。私は、私の都合で、彼女を囲いたいと考えていたから。気づかれていないなんて、思ってはいなかったけれど、ここまでハッキリと周りから意見されるまでは思っていなかった。

「ディアナ様はリアム様方といらっしゃるか、そうでない時はリリィさんといらっしゃるかしかありませんので、周りからの評判を把握している余裕はないかと思います。ですので、これからの学園生活を円滑にするのであれば、お伝えすべきと判断しましたの。」ご存じでしょうか?と私に問いかけてきます。

「そうですわね、リアムお兄様方とリリィさん以外の話し相手が皆無なのは理解しています。ですが、それによって起きる影響まで、(わたくし)には入っておりません。どのように、()()()()()()状況なのですか??」どうせ、私がお兄様たちといないときは、リリィちゃんとしか話してないから、公爵令嬢としての私の価値が落ちている、みたいなことぐらいではないかと考えていました。それに、他の人とも話さないから、鼻持ちならない、くらいの悪口。ルルも何も言ってこないから、私が聞かなくてもいいことくらいしか起きてないと思っていたんです。

だけど、彼女から聞いたことは、あまりにも、分かりやすく、浅はかな(わたくし)がしでかした、大罪でした。


「もしも、ディアナ様が、リリィさんに接するように、全ての特待生にも同じような接し方をしているのならば、人見知りのご令嬢が同じ境遇に近い方、それも、‘平民’と仲良くしていると、そう笑われているくらいでしたのでしょうね。」ハッと、気づいてしまった。

「ですが、貴女は、()()をしなかった。彼女()()をエコ贔屓して、他の特待生とは挨拶も碌に交わさない。それだけでなくて、我々クラスメイトとも距離を取って。そして極めつけにジュリアン様とリアム様、キャシー様もリリィさんには、目を掛けてしまった。これで何も起こらないことが不思議ですよね。」そうですね、ここまでリリィさんを特別に扱ったら起きることは決まってますね。周りからの、嫉妬。それによる、不穏。だけど、それは私の耳にまだ入ってない。ルルからも情報がないのだから、まだ、何も起きていないのではないか??そう、期待をしてみたけれど。


「ディアナ様は特待生の皆さん、どこで食事をしているかご存じですか?」「えぇ、テラスの1番奥と伺っています。」「ご存じあれば、リリィさんがそこに食べに行くと何が起きるかわかりますか??」

「…目に入れてもらえない?」「確かに最初はそうでした。ですが、今はそれを過ぎて、醜い嫉妬に変化しています。」それは、目の前にリリィさんをしながらの陰口。食事の、阻害。典型的な、イジメが始まり出したとのこと。だから、リリィさんは私とお昼をしない時は、出来る限りテラス席にも近寄らないで、食事ができそうな場所を探して食べている様子だそう。


「また、クラスメイト以外からの生徒にも選択授業時には似たような待遇を受けているようですわ。特に、魔法実践などでは顕著のようですわね。失敗をすると命にも関わるというのに、その失敗を誘発する不純物の混入などされているようですわ。」

「どうして、侯爵令嬢の、マリー様がそこまで把握を?」はぁ、とため息をついて、マリー様が教えてくださいます。

「こちらにいるアンナとヴィルマは、我が家と昔馴染みなんです。ですが男爵家と子爵家ですので、日頃のお昼は、リリィさんたちと近くなりますし、授業も、選択式ですからね。被るものもいくつかあります。そうでなくとも、ある程度の社交をクラスメイトや他のクラスともしていれば情報は入りますわ。」それだけでなく、市井の情報は、こういったところから、入ってくるもの。そう、()()を添えて。


私が、人との関わりを拒絶して、交流をしなかったツケが、リリィさんに、回ってしまっている。私が、公爵令嬢だから、私には、何も仕掛けないくせに、特待生であっても()()()()であるリリィさんへ、そのツケがいってしまった、、、

こんな、卑怯なことがあっていいのだろうか?どうして、私を標的にしない?私が、起こしたことなのに。悔しい。すごく、腹が立って仕方ない。こんな、全てを、見ないふりをした、自分の行動が、どうしようもなく、後悔している。だけど、この気持ちをぶつける相手は、どこにもいなくて、自分にぶつけるしかなくて、どうしようもなく、悔しい。。。


「お分かりいただけましたか?ディアナ様の行動一つで、全ての歯車が狂うことを。爵位の高さは、最善の選択をいつも行う責任が伴うことを。まぁ、その分我がクラスは伯爵位以上ですからね、一部を除き、リリィさんには無関心で済んでいます。」そうフォローをしているマリー様に、私は少々安堵してしまった……そして、また落胆して。

知っていた、つもりだった。高い地位は、その行動で周りが翻弄されること。だから、その力を無闇に使ってしまってはいけないと、思っていたのに。その、人間関係すら、自分の思い通りにしてはいけないと、理解できていなかった。だけど、そうだ。私はずっと、砂糖のように甘い、甘い鳥籠の中、決められた人たちとの時間しか持とうとしなかった。それでは、気づけるはずがない。周りに守られるだけの私が、自分から殻を破ろうなんて、した試しもないんだから。それでいいと思ってた。必要な人と、必要な時間だけを過ごせればそれでいいと、勘違いしていた。もう、苦しい思いは嫌だから。周りの全てを見ない様に、していたから。

そんな甘い考えが、リリィさんの人生を狂わせているなんて、理解できていなかった。悔しい、自分がバカで、どうしようもないほどに、苦しい。

でもそれ以上に、リリィさんを苦しませているのは、私だから、終わりにしなければ。キチンと、その言葉を、告げなければ。

「マリー様のご忠告、大変貴重なものでしたわ。私、この後、用事が出来ましたので、少々席を外させてください。。。」そっと、立ち上がり、リリィさんを、探しに行きます。

「えぇ、お気をつけて。()()()()を、期待しています。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ