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え、リリィちゃん、一人暮らしをしているんですか??

「え?リリィさん、貴女今お一人暮らしなの?それも、商人街で??」

「はい、そうです。実は、実家のある領地がこちらに通えない距離でして。学園に通うのにあたって一人暮らししてるんです。あ、でも両親も応援してくれていて。仕送りも、生活に困らない様に沢山してくれてますから、頑張らなきゃって思ってます。」それでも両親の大切に貯めていたお金、使い過ぎるのは申し訳ないからって、あまり使わないようにしてるんだとか。。。必要なものは自分で揃えたいからって、、、授業後は、ちょっとアルバイトもしてます。なんて、にっこりと微笑むリリィちゃん。


なんて、盲点!!そして、なんて苦学生……!!

でも、そうですね。この世界、元々貴族たちは学園への入学が必須の為、王都に居住地を与えられてますが、その他の特待生制度などは、ここ近年に始まったばかり。しかも、特待生なんて、学園に入ること自体誉れとされていて、、、その後のケアは考えていない。そういう制度ですね。

ええ、まだ始まって浅い特待生制度、普通に考えたら、その費用は全部学園が持つべきと考えてしまいがちな現代人の発想。こんな発想、まだまだあるわけないですね。むしろ、この学園に入れる誉れを与えたのにも関わらず、どうしてそれ以上を一般市民に与えるのか?何故また、貴族様がその予算を特待生の生活のために振り分けるのか?って発想ですね。えぇ、わかります。アホみたいな発想が罷り通っていることが、よくわかりますが、これは、中世的な時代を進む(わたくし)たちの弊害でしょう。これが、あと何人の特待生が、苦労しているのか、私がどれほど恵まれた特待生か、よくわかりますね。。。

ありがとう、お母様、お父様、優しく恵まれた環境で育ててくれて、大好きです、、、


なんて、感傷に浸るよりも、確認したいことが。

「リリィさん、商人街なら、貴族街から遠くはないけれど、学園には少し距離ありませんか?どうやって毎朝通っているの??」学園は王城付近にあるので、商人街などは周りを囲む貴族街の外側に位置することになります。貴族街の王城寄りの貴族なんか、商人街に行く時は馬車で行きますよ。20分はかかってたと思うんですが、、、そして貴族街から学園までも馬車で20分ほど。計40分は馬車の距離、、

「え?()()に、朝から歩いて来ていますよ??」

「そ、それは、かなり距離がないかしら??起きる時間もかなり早くなるのでは??」学園の始業が9時半なので、距離を考えると、遅くとも7時半には出発する計算では…??

「そうですね、5時半には起きて準備をして、そのあと7時には歩き出しますね。」

なんてこと!!こんな部分でもやっぱり苦学生をしているなんて……!!ホントにこの学園、特待生を学ばせる気があるのかしら?!

「あれ、どうされました?ディアナ様、少しお顔が、険しいようですが、何か私、粗相しちゃいましたか??」眉を寄らせてこちらを心配そうに伺うリリィちゃん、そんな表情も可愛いけれど、いや心配させる気はなかったのよ、ちょっと衝撃だっただけなの。。。

「そういったご事情なら今日の授業後、リリィさんとお話をしたいと思っていたのだけれど、時間はないわよね。あ、無理にとは思っていないわ。」あの後、何度かリリィちゃんと一緒に授業は受けてますが、お昼時になるとどこかに行ってしまうから。あまり雑談をすることがなかったんです。だから、この空き時間にチャンスを見つけて、聞いてみたんですが、まさかの回答をいただいて驚いてます。。。

あぁ本当に、異世界といっても、どの、どんな時代でも、恵まれるか否かでその人生の歩み方が決まる、そんなの、不条理過ぎます。社畜だった頃の私に通ずるものがあります。だから、リリィちゃんに何か出来ることをしてあげたい、なんて思ってしまうけれど、こういうのは、余計なお節介、なんて思われそうで、一歩が踏み出せません。ただの日本人的発想かもしれないですけれど。


「ディアナ様とお話しですか?それは魅力的なお誘いですね。嬉しい!私も、お話ししたいです!!」

「よろしいの?ありがとうございます。それならば、放課後に、そちらのカフェはいかが??」学園に併設されているカフェを提案。すぐに話せて、リリィちゃんも帰りやすいかなって、思ったんだけど。

「あーー、と、、、もし、ディアナ様がよろしければなんですが、可能であれば、あちらのテラス席でお時間をいただくだけでもいいですか??」あれ?リリィちゃん、カフェは嫌だったのかな?まぁ、私としては、話せればいいので、どちらでも良いのだけれど。

「えぇ、大丈夫よ。それならルルに簡易な準備をさせるから、授業後ここで待っているわ。」

「そんな、準備なんて申し訳ないです。そのままで構いませんので、こちらでディアナ様とお待ちいたしますね。」ニコリと微笑むリリィちゃん。頬が少し朱に染まって、上目にこちらを窺う姿が愛らしい小動物のよう。か、可愛いぃぃ!!

「そんなこと、気にしてはダメ。わたくしが、貴女をお誘いしたのだから。キチンとおもてなしをするのは、()の顔を立てることになるから、お願いするわ。」

「う、そういうご事情であれば、致し方なし、ということですね。何だかソワソワしちゃいますが、よろしくお願いします。」

そう、放課後の約束をリリィちゃんと取りつけました。

ふふふ、やりましたね。可愛い女の子と放課後デートです。前世を数えてもこんなに可愛い子とキャッキャウフフなデートをしていないので、ワクワクします。あぁ、放課後がとても楽しみで、ドキドキです……

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