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そして、始まりました。学園生活、中等部で。

お久しぶりです。私です。

14歳となった私は、特待生制度を利用して、中等部に編入しました。

ここにはキャシー様、お兄様、ジュリアン様が在籍しています。とても、賑やかな顔ぶれですね。そして、フラグを持った気配を感じます。

「お嬢様、今日から学園生活ですからね。しかも、特待生として、ですからね。誰にも舐められないように、一緒にしっかり、頑張って行きましょうね。」ルル、どうして(わたくし)以上に毎回張り切るのかしら。(わたくし)のことになると、周りを巻き込んで励ましてくれるから、本当に、感謝しかないのだけど。。。というか、私しか見てないと思うのです。だけどやはり従者であるルルも私に付いて学園の中でまでお世話をしてくれることが、彼女の人生を奪っているかもしれないと心配になって、学校に通ったり友だち作りはいいのかって、以前聞いてみたんです。そうしたら、「え?お嬢様が学園に通っている間、共に切磋琢磨する(従者)仲間がいるので、彼らが友だちですかね??学びも、その修行で完結しますから、必要ないと思ってます。」ええ、授業の間はやはり従者も外で待機になるのですが、その間の時間をなぜかその方たちと修行にあてるそうです。いえ、ルルがいいなら、良いんですが、私の思っている学びと、この子の考える‘学び’に絶対齟齬があると思います。だってもう、修行って言ってますもんね。。。そして、この子の交友関係が、未だにわかりません。なぜか私にはわからないようしているのかしら、と思うくらい見えないんですよ、、、



さて、そんなこんなで準備も万端ですからね。お兄様と学園に出発です。

「ディー、準備はいいかい?今日から君も中等部の後輩だからね。僕も厳しく接するよ?」そう言って、ニコニコと嬉しそうに微笑むお兄様。絶対、学園でも甘やかしてくれそうで(わたくし)も妹冥利につきますね。

「お兄様、キャシー様とジュリアン様今日から優しい先輩として一緒の学園に通うのですよね。それなら(わたくし)は、2人に甘えますね。」なんて、ちょっと揶揄います。

「いや、キャシーは、別にしても、ジュリアン様には懐いちゃダメだぞ。」少し焦ったように言うお兄様。焦りすぎて、キャシー様を呼び捨てにしてます。。いつの間にお2人が進展してたのか、妹として後でしっかりキャシー様に確認せねば。ちょっとワクワクしてきました。

「それでは、行きましょうか、お兄様。」後ろで気づいて余計にワタワタしているお兄様を尻目に馬車に乗り込みます。



ガラガラ…

学園前に着いた馬車から降りると、入り口から豪勢な桜並木が広がっています。

いや、この国桜があったんですね。初等部には無かったですよ?というか、呆然と、気づいて驚いているんですが?どうしてこんな桜が満開なんでしょうか??

「今年も見事に満開な桜だな」後ろからジュリアン様の声がしますが、普通に‘桜’って言ったんですが、どういうことでしょう??

「どうした?驚いた顔をして?」

「ジュリアン様、ディアナ様は初めて桜をご覧になっているんですわ。きっとこの満開の桜に得も言われぬ美しさを感じたんです。わたくしもそうでしたから。」とキャシー様がフォローをしていますが、そうでなくて、桜があることに驚いているんですよね。というか、今まで、この花自体、何処かで見たこともなかったのに、何故ここに咲いているのでしょうか。

「ディー、この花はね、それはジュリアン様が生まれる前にいた王族の中に祝福者がいてね。この花を忘れられなくて、草花の研究と品種改良で、そして魔力まで使用してどうにか生み出した新種らしいんだ。だから、ココでしか見られないんだよ。」お兄様、よく私がこの花自体に驚いているのを察しましたね。説明もよくわかりました。やはり、祝福者は、何でも屋のチート、と言うことですね。いえ、努力家だっただけかもしれません。この花が大切なんて、余程のことがあったのでしょうね。そして、今はこの学園で入学する生徒を迎え入れる花になるとは、不思議ですね。




パタパタパタパタ…

後ろから聞こえる足音、何だか懐かしい気分になります。

「す、すみません。お貴族様とは思いますが、新入生の受付は、こちらで合っているのでしょうか?!」

すごく元気な声で話し掛けてきた方。栗色の髪色が印象的ですが、フワフワのその毛先が揺れる姿、とても優しい気持ちになりますね。なんだか、新入生らしい方です。

「えぇ、こちらが受付になるみたいよ。(わたくし)も先程お兄様方にお教えいただいて別行動をするところなのよ。」そう言って、先程お兄様と別れている私は、ルルと2人でいつものように歩いていたんですが、話しかけられたので、悪役令嬢ではない私はキチンと答えてあげますよ。

そんな私に、少し驚いた顔をした新入生。「し、失礼しました!従者の方と歩かれているなら、とても位の高い方かとお見受けします!わ、わたしは、リリィ・フランソワと言います!!よろしくお願いします!」とても元気に挨拶してくれたリリィ様。いえ、リリィさんかしら?恐らく、(わたくし)と同じ特待生。しかも、市民枠で入った、秀才。そして、名前が乙女ゲームか小説のヒロインみたい。。。こ、これは、とりあえず仲良くする必要がありそうですね。

「そう。(わたくし)はディアナ・シルヴァンといいます。本日からこちらに特待生として入学します。貴女も恐らく特待生ね?数少ない特待生同士、これから(わたくし)と頑張りましょう?」仲良くしてね?と思いを込めてにっこり微笑んで手を差し出してみます。「あ、ありがとうございます!公爵家の方とは知らず話しかけすみませんでした!」ガバって、頭を下げてくれて、差し出した手が空回り。仕方ない、「ここでは同じ学生よ。それに、貴女も気づいていなかったのだから、仕方ないわ。折角繋がった縁なのだから、この機会に仲良くやりましょう。」直接言ってやりました、どうです、この私のお友だち作ろう大作戦は!

「は、はい。こちらこそよろしくお願いします。」と言って、今度こそキチンと握手してくれました。

ふう、なんだか朝から疲れましたね。早く帰ってルルの紅茶が飲みたいです。。。

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