何故か仲良くお買い物です。
「ディアナ嬢、これはどうだろう?美味しそうではないか?」
「……ジュリアン様。私たち、食べ歩きに来ただけではないですよ、、、?」
「む。けれど、せっかく王都の色々なものを‘楽しもう’と我々4人で来ているのだぞ?美味しそうなものを‘色々食べて’も楽しめるだろう??」
へ、屁理屈です。。。彼は、本当に王子様なんでしょうか??どっちかと言えば、食いしん坊万歳では??
などと、ツラツラと頭の中で考えていますけど、これは、どうしたことか。
何故か王子様とキャシー様、お兄様とお買い物です。
といいますか、うちのメイドさんが用意したお菓子がよっぽど美味しかったのか、突然、『よし、買い物に行こう。』なんて、言い出しました。
いやいや、こんな急に良家の子息4人でなんて、買い物に行けませんよ、なんてお兄様たちと嗜めていたんですけど、よくわからないまま、あれよあれよと、我々4人の買い物が実現しました。
だ、誰の差し金ですか、、、??と言いますか、フラグか何かですか?
こんなお出かけなんて、誰が喜びますか、、、
あぁ、だけどこれが乙女ゲームなら、まるで一つのイラストになる様なエピソードですね。それとも、悪役令嬢を断罪するための布石になるんですかね??
まぁ、そんなことはないんでしょうけど、どうして私を誘うんですか、、、
いえ、そりゃそうですか。私、婚約者候補ですからね。お出かけにだって、誘われます。
まぁ、私が2人きりが嫌だからって、お兄様を誘い、キャシー様もお兄様に誘われて、ほら。4人でのお出かけが成立しました。なんだか組み合わせが本当に挿絵になりそうで、解せません。それくらいに、私公爵令嬢、キャシー様、公爵令嬢。お兄様は公爵令息、大穴に王子様枠ジュリアン様。。。。
ヤバいですね。事件のカヲリです。この後、何も起こらなければいいですが、、、、
なんて、フラグを自ら立てましたが、何も起こりませんね。フッツーに、お兄様たちと、楽しいお買い物です。むしろ、ジュリアン様の奔放を止めることが大変です。。。
あの人、王子様の自覚あります?私たちより、何かあったら困る人ですよね、、、?
「…ジュリアン様。流石にあちこちに手を出しすぎです。付いていく護衛も忙しなくなります。もう少し、気を遣うことを覚えてください、、、」
おぉ、とうとうお兄様が苦言を呈してくれました。
後ろの護衛さんたちも、然もありなん、なんて言うような表情してます。王子に向ける表情ではないですが、日頃もこちらの2人がいつも付いてるので、気苦労もあるんでしょうね。
それに、2人とジュリアン様は仲良さそうな雰囲気もあるから、きっと、気心が知れているんでしょう。
彼らもジュリアン様を心配して、苦言を呈したりするんでしょうね。
「あぁ、大丈夫だ。彼ら2人はうちの騎士の中でもベテラン中のベテラン、最高に護衛のプロだ。安心して出掛けられる。だから、リアムもそんなに気にしなくてもいいだろう。」
「いえ、ジュリアン様。本日は私たち‘お荷物’もご一緒しています。中々ベテランでも、4人一斉に事が起きたら手も出せないことだってあります。もう少し、気に掛けて下さい、、、」
私まで声かけちゃいましたよ。うんうん、って騎士さんたち頷いちゃってますよ。いや、貴方がたもプロならその表情筋、隠し通してくださいよ、、、
「そうか?お前たち、もう少し気を使うべきか?」
「はっ!恐れ多くも、我々の活動範囲は限られますので、ご配慮賜りますと、大変恐悦至極でございます!!」
急にキリッと敬礼して、ジュリアン様に言ってます。というか、これを気づかないジュリアン様もジュリアン様ですが、このまんま行こうとする騎士さんたちも、騎士さんたちですね。
うん、似たもの同士ですかね?
「どうだ?ディアナ嬢。この髪飾り、君に合いそうだ。リアムもそう思わないか??」
「ええ、ジュリアン様。ディアナによく似合いそうです。どうだい?ディー。」
「そう?お兄様。私、もう少し抑えめの色がいいわ?これはちょっと豪奢すぎない?」
「そうだろうか?このイエローゴールドが君の髪色に映えていいのではないか??」
「そんな、モチーフがお日様なんて、私には合いませんわ。むしろ、キャシー様に似合いそうです。」
ごめんなさい。ここでキャシー様になすりつけようという魂胆です。
太陽モチーフとか、私のイメージに合わないですし、なんなら、前世の昔から星の方が合うと言われていた私です。太陽自体に抵抗がありますよ。
「えぇ?そんな。確かに、こちらの太陽に使用している縁取りの色合いなら、私の髪色にも合ってますけど、ディアナ様の方がより愛らしくて似合ってますわ?」
なんて、嬉しいことを言ってくれます。だけど、モチーフが太陽であることが、私を敬遠させます。。。
といいますか、お兄様、キャシー様にあれやこれや、見繕いすぎです。キャシー様も、戸惑ってますよ?
いや、違いました。あれは、照れてそっぽ向いてるだけでした。
中々甘酸っぱいものを見せられているので、ジュリアン様と顔を見合わせてしまいました。
いや、ジュリアン様にもあの2人の機微に気付けるとか、どれだけわかりやす過ぎですか、、、?
「ジュリアン様。一度休憩も兼ねてこちらのお店でお茶をいたしましょう?私、足がぱんぱんです。」
もう、好き勝手歩くから、疲れましたよ。キャシー様なんて痩せ我慢してたんですかね?気づいたお兄様が、とても気にして横についてます。
苦言を呈したのって、騎士のためじゃなくて、キャシー様のためですね、、、、
「ディアナ嬢。やはり、ここはケーキよりもパフェだろうか?だが、ケーキも美味しそうなのだが、、、どの菓子にすべきだろう?いや、ここは2つとも食べるべきだろうか、、、?」
「ジュリアン様、、、流石にお一つになさって下さい。私たちで食べられる量を超えてしまいます、、」
彼は本当に食いしん坊万歳ですか?何ゆえこんなに食べることが好きなのでしょう??
いや、食事の時はそんなに反応が薄いので、きっと甘党なんですかね?だとしたら、将来は糖尿病を心配した方がいいと伝えましょうか??なんて、ポヤポヤ考えても仕方ないので、、、じっくりメニューをみて唸る彼に私から提案をしちゃいます。
「ジュリアン様。そのように悩むのであれば、私とシェアしませんか??ご一緒に食べれば、どちらも食べられます。」などと、言ってみます。
まぁ、ジュリアン様が分け合うのが嫌いじゃなければですけどね?そう思って言ってみたのですが、お兄様、キャシー様、何だったらジュリアン様も驚き顔です。え?なぜに??
「ディー。。。そんなこと、他の人としてはダメだよ??」
「えぇ、本当に。。。私たちのいるところでだけに、して下さいね?」
「色々連れ回している僕が言うのも何だが、僕からも、君には言っておこう。絶っっっっ対に、他の人たちとは、しないように。特に、男となど、もっての外だ。。」
ジュリアン様、何だかプンプンしてますね?
いえ、お兄様たちも心配そうな顔。私、変なこと言ってないですよね、、、?
「え、えぇ。わかりましたわ?他の方と、といいますか、仲の良い方、他にいないですもの。シェアすることなんて、あり得ないです。と言いますか、殿方となんて、余計にしません。だって、周りから変に思われますから。」
何を当たり前のことを?など思ったんですが、、
あ、そっか。ジュリアン様。一応、殿方でした、、!
ハッとして訂正を試みようとしたんですが。
「うん、まぁ、気づいたのならいいんだ。けれど、ジュリアン様をまさか、除外するとは、ディーは豪胆だね。」
クスクスと、お兄様が笑っています。と、いいますか、何と言う程に、私鈍感系ヒロインみたいなことしでかしたんでしょうか?そんつもりないというのに。。。いえ、ジュリアン様がまるでこれでもかと言うほど我が家に来るので、友人の枠を超えそうなだけです。いえ、恋人とか、家族ではないですよ?
勘違いさせたいわけでもないので。
これは、‘幼馴染’、親友、そういった類です。
そう、言い訳をしてしまいます。
「そ、そうか。幼馴染か、、、」
トン、お兄様がジュリアン様の方に手を置き、キャシー様がジュリアン様を労うように見ていました。
何だか、ちょっぴり仲間外れの気分でしたが、聞いても教えてくれない3人でした。
そのあと、何故だか急に王都の商人街にある飲食店を制覇したいと、ジュリアン様が言い出してましたけど、そんなことは暇な人たちでもやりませんので、お兄様たちと嗜めながら、帰宅の途につきました。
これからも、彼らとお出かけを出来ることがあれば、きっと楽しいでしょうね。。。
最新までご覧いただいている方には大変申し訳ないですが、次の更新のため、補完するため入れ込みました。
※誤字修正、表現を変更しました。




