入学前に、会いに行く人がいます、楽しみですね
本日はお父様とお母様が、私とお兄様を連れて、お母様の生家であるアッシュフィールド辺境伯領に来ました。1週間かかりましたよ、行きだけで。。。
帰りも同じ行程かと思うと、こ、腰がやられる…まぁ、若いのでまだ立て直せますが、これは、中々の悪路ですね。
「お嬢様、大丈夫ですか?お身体、もう少し鍛えた方が良いと思うんですが、一緒にどうですか??」
そうルルは言ってきますが、ルル、貴女の‘鍛える’は本格的です。むしろ、大分、実践的ですよ。その年齢で本来はするべきではないと、現代の感覚がある私は言いたくなるくらいです。
「それは、遠慮するわ。私の思う鍛え方の上を行く貴女とそんなことをしたら、今以上にヘトヘトになってしまうもの。」
「そんな大層なこと私もしていませんよ?いつも通りの‘勉強’しかしてませんから。」キョトン、と彼女は言いますが、以前も言ったように、従者として私に仕えるルルは、右腕のように動いてもらうことを想定されています。ですので、私が公爵令嬢としての基礎勉強を行う時間は全て、従者としての知識・行動がとれるように学んでいます。そのうちの一つが、‘鍛える’ことですね。最初の頃は公爵令嬢としてのマナーを学ぶ私と同じく、いえそれ以上にヘトヘトになって戻って来ていたルルでした(その間はクララが2人の面倒を見てくれてました。)が、今では何のその、みたいな顔をして私の勉強後の時間には戻ってきて、お世話をしてくれます。有り難い…というか、恐ろしい、、、どれほど平然なのか。。。。。あ、本人のことは愛くるしい可愛さがあるのでキチンと大切に思ってますよ?
まぁ、そんなこともありますので、王都に来て、街に行くことが許されるようになったのも、彼女の努力のおかげなんです。彼女は、色々な意味で‘鍛えて’いるんですよ。主人を護る護衛の役割もあるので。そうであるのに、勉強後は涼しい顔をして戻ってくるんです、今はどれだけ強いんですかね?だって、離れたところに護衛は付いていますが、それ以外、全てルルが暴漢の相手をすること、認められているんですから。どれほどなのか、今度キチンと確認したいです。まぁ、私が中等部の学園に入学するあと何年後には、その方たちを付けなくても許されるらしいので、一種の騎士みたいな立ち位置なんですかね。
…どれだけ本格的な‘鍛え方’、してるんですかね。。。
それと、もう一つ、実は凄い事実があるんです。先日、どうしてお母様の生家に行くことになったのか、お話を伺っていたら知ったんですけど、うちのお母様、よくファンタジーでありがちな、王族の血筋なんです。まぁ、そうなると、私もそれに連なりますけど。ひいお婆さまにあたるアイリス様が、前王の父君の妹、なんだそうです。
え、まだひいお婆さま、生きてるの?って驚いたんですが、そうですよね、この国、ファンタジー風でした。貴族の結婚、早かったんですよ。ひいお婆さまは16歳でこのアッシュフィールド家に降嫁してるんです。いわゆる政略結婚です。辺境伯ですからね、相応の関係性、持ちたいですよね。そしてその次の年にはお祖父様が産まれて、お祖父様が20歳で結婚、お婆さまがお母様を産んでお母様たちが18歳で結婚、その3年後に私が生まれてます。足してしまえば、わかりますね、ひいお婆さま、思ったよりお若いんです。ですがこのファンタジー風世界ですからね、結構な高齢です。
そして私たちも幼かったので辺境伯領までは行程が長いだろうということから、会いに行くのを待っててもらっていました。それでも長生きしてくれて、会うのを楽しみにしててくれたそうです。ひいお婆さまって言うくらいなので、甘々に甘やかしてほしいですね。まぁ、お父様もお母様も、私にバリバリ甘々です。お兄様には厳しいながらも愛情を感じる接し方をしているからですかね?お兄様なんか、お父様たち以上に私にデロデロです。そのため旅の馬車も私とお兄様、お父様とお母様に分かれましたよ。男女ペアの親子にはならなかったのですよ、凄い推しましたね、お兄様。
「ディアナ、辛いようなら僕の膝の上に乗るかい?少しは揺れが緩和されると思うぞ??」いや、お兄様、ただ私を抱っこしたいのが丸わかりなんですよ。ルルがちょっと引いてますよ。ジョシュアなんか、笑ってます。もっと見えないように笑ってほしいです。そしてお兄様、ジュリアン様がいないと、私への甘々度が本当に突き抜けますね。顔がゆるゆるです。
「大丈夫よ、お兄様。私ももう、10歳なのよ。これくらい耐えられるわ。」
「違うぞ、ディー。君は‘まだ’10歳だ。まだまだ、体力もしっかりある訳じゃないんだから、辛い時は僕に頼っていいんだぞ。それ以外だって、どんな時でもいくらでも助けるからね。」
「あ、ありがとうございます。。。」お兄様、もう少し自重してほしいですが、優しさなので、深く追及しません。。。
「お嬢様、来年からは私がしっかりとお助けしますので、どんなことでも頼ってくださいね?」対抗するようにルルもお兄様をチラッとみて伝えてします。急にルルもお兄様が学園に通う来年からの私を心配し出しました。「2人に愛されて大変だな、お嬢様。」ニヤニヤと笑うジョシュア、貴女は本当に楽しいことが好物ですね、、、
誤字修正です。




