どうにか、(仮)で落ち着きそうです。
「ディアナ、こちらへ。」
そう、お父様に呼ばれた私。トコトコとお父様の元へ。「ディアナ、君は、どうしたい?このまま、ジュリアン様の婚約者として、共に歩んで一生を共にしたいかい?」
いえ、普通に5歳児に聞くことでもないですが、私は理解してますからね。
「もしも、願えるのなら、私は、自身の未来は自身で、叶えたいです。誰かの、隣にいるのなら、それは、私が必要としている方を、共に歩む方としたいです。」
ニコリ、とお父様。「ディアナ、教えてくれてありがとう。もしも、ディアナがこの婚約を望まないのなら、君の首にある、そのネックレスを外してくれないかい?」えっ?それは、本当に?大丈夫ですか?ここは王城、全ての目があるこの場所で、この瞳を見せることは、私の未来を失いかねない。。。
「大丈夫、ここは、監視を許されない場所だ。ここにいるのは、我々だけ。これを破れば、全てから排除される。誰も危険は犯さない。」何だか、怖いこと言っている気もしますが、とりあえずお父様がそう言うのなら、外しますが、お母様は少し不安そう。
チャラっ、とそのネックレス仕様の指輪を外す。私の目は今、黒く周りを見渡して。
「そうか、そういうことか。それは、この子の全てを守らなければいけないね。そして、そうだね。これでは、婚約も難しいか。ジュリアンの、彼の努力次第かな。」
そう、呟きながら、王様は私を見ます。
「ディアナ嬢、見せてくれてありがとう。これは、簡単に決められないことになった。君は、祝福されている。君が望むことが、この国の発展になるのだから。我々には、これ以上、干渉できないだろうね。」
フワリと王様はお話しされて、お父様も。「この子は、まだ幼いながらも、とても聡明です。まだ大きなことには触れさせていませんが、領地運営にも関われるくらいには、聡明なのです。」え、急に褒めだされた。これは、なんのフラグですか??
「そうか、いや、そうだろうな。彼らは、その時の時代に合う能力を持っているとされているから。こちらのディアナ嬢も、それを持っているのだろう。」いやいや、自分たちだけで完結しないでくださいよ。私、意味不明なんですが。。。ちんぷんかんな顔をしていたらお母様が。
「皆様、ディアナが少し困っています。説明をよろしいですか?」
「あぁ、すまない。そうだな。婚約が白紙になった理由からしようか。」
それは本当に、チートのような、お話しです。
祝福者は以前も言ったように特別な存在ですが、その能力によって、出来ることが様々ですし、場合によれば、大事な存在です。どの貴族間でも重宝されるということは変わりませんが、国への貢献度によって、その地位はどこまででも、与えられます。これは、「祝福者」としての所以で、実はぞんざいに扱うことができない理由。神様からの「祝福」だと言うこと。国に差し出す貴族は、報酬を得ますが、ぞんざいに、その能力を奪うような扱いをすると、その一族は滅ぶ、なんて言うような、ありふれた、因果応報な話。だからこそ、彼らは大事にされて、国に保護をされる。傷つけた者は、滅びを進む。だけど、それでも彼らが欲しい人は一定数いるから、保護という形で、大抵の貴族は、囲って、飼い潰す。本人が、不幸とわからなければ、それは、「大丈夫」となる神様のガバガバ判定。こわっ!この話こわっ!私もそうなる可能性あったんですよね、とても、他人事じゃないです。だけど、本当に優しい両親で助かった。。。ただそれだけのこと。
でも、それだけでなくて…
黒に近い、いえ、真っ黒な瞳は、今までにないほどで、これが与える影響が全く未知数ということ。過去にいた黒が濃い瞳の祝福者は、とてつもない幸運で、奪おうとする人々が、悉く破滅したとのこと。え、この目、どんだけ怖いの。神に愛されるとか、あります??それなら、前世であんな死に方、しなくてもいいのでは。。。
「ディアナ、以前回ってきていた書類の不備に気づいていたろう?他の者が気づかないような、数字の不自然さに。」あれは、お父様のところに丁度伺った時に目にしたもので、特に気にしてたわけじゃなく。昔取った杵柄というやつで、得意な分野だったから、公共設備なんて、特に1番関わっていたところだから気づいたに過ぎなくて、何も特別なことはない。前世でよく見ていた、よくある不自然さだっただけで。。。根拠に乏しい数字と、結果的な数字が、噛み合わない、単純なもののはず。これが、どうしてその神様に愛される話になるのでしょうか。
「国への貢献度は様々だけど、国民の生活を豊かにするための能力が多い中でディアナ、君は国の根幹に関わる場所に立ってしまっているんだ。これからの、我が領の、運営をうまく回せる可能性が高いということは、君はもっとも、この国で神に愛された存在ということだよ。だから、僕らも君の意思を無視できない。君が決められる。」
え、なんてご都合主義。私としては大変助かりますが、王子としては、良いのでしょうか?
「そこは、心配いらない。ジュリアン様が君を望むのなら、自分で君を大切だと、キチンと伝えて君に振り向いてもらえるようになるなら、許されることだ。だけど、あの方も立場がある。だからリミットはあるけれど、それまで、付き合ってあげてほしい。」あ、ここで言う付き合うは、彼の様子を温かい目で見ろと言うことですね。わかりました、それくらいなら、構いません。だけど、私は絶対的に、折れないでしょうね。そう、思ってネックレスを付け直しました。
誤字、直しました。




