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名前を考える難しさを痛感しました。法則などあるのかもしれないですが、適当に名前をつけています。勉強不足で申し訳ありません。

あまり深く考えずに読んでください。

光が消え、目を開けると私の前には美姫達3人。さらに奥には私達を遠巻きに見るように人だかりができている。

びっくりして一歩下がると何かに躓く。振り返るとそこには噴水があり、中央に妖精だろうか、羽の生えた女の人の像がある。


「愛し子が現れたと言うのは本当か!」


その声の方を見ると人々が左右に割れて道ができる。皆が一斉に頭を垂れ、映画やアニメで見かけるような金髪を後ろで束ねた夏の空のような瞳をした、いかにも高貴そうな人が護衛らしき人を従えやってくる。


ここどこだろう。日本とは雰囲気が全く違う。髪の色だって赤や緑、紫…色とりどりだ。だけど話している言葉は日本語?


何が起こってる?



「泉が目映い光を発し、その中からこの4名が現れました」

「4人もいるのか!誰が愛し子か分からないな」

高貴そうな人は私達を値踏みするように眺め、カツカツと美姫の前に歩を進めた。


「美しいな。そなたが愛し子か?名は何と言う?」

「えっ、あっ、名前は藤井美姫です」

「フジイ…珍しい名だな」

「いえ、美姫が名前です。ミキ・フジイです」

「そうか、ミキか。美しいな。…ところでミキには精霊が見えているのか?」

「精霊ですか?精霊がどんなものか分かりませんが、私達の周りに沢山の白い光が飛んでいるのは皆さん見えているのでしょうか?」辺りを見回しながら言う。

「白い光が見えているのか!ミキは精霊に愛されているな。やはりミキが愛し子で間違いないだろう!」

高貴そうな人は皆に聞かせるように大きな声で言う。

美姫は瞳をキラキラさせ、胸の前で手を組み言う。

「私は誰からも好かれるので精霊にも好かれているのだと思います。きっと私が愛し子でしょう」

「「おお~」」っと美姫の自信たっぷりの返事に周囲もざわめいている。


「ようこそ我がルピナス国へ。私は第一王子のカミーユ・ルピナスだ。どうか我が国でミキの力を発揮してほしい。王宮へ部屋を用意する。これからはぜひ王宮でゆっくり過ごしてくれ」

美姫は手を組んだまま上目遣いに王子を見上げる。

「ありがとうございます、王子様。…あのこの2人は私の友人なのですが、一緒に過ごす事はできないでしょうか?」

「ああもちろん。その後の者も友人か?ならば4人で王宮に来るが良い。皆丁重にもてなそう。」

「いえ、あの子は友人ではありません。学校では愛想もなく性格が物凄く悪いのでみんなから嫌われています。そんな子と一緒には過ごしたくありません。できれば二度と顔を会わせる事がないように遠くに行ってもらいたいくらいです」

「そうか、ではミキ一緒に行こう」王子は手を差し出す。美姫は顔を赤く染めながら手を取る。


王子に見えないように怜を蔑んだ瞳で一瞥すると歩いて行ってしまった。


りおと華憐も怜の存在など元からなかったように、それぞれ騎士らしき人にエスコートされ歩きだした。




読んでいただきありがとうございます。

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