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初投稿です。
不快な表現あります。設定甘かったり拙い文章ですが広い心で読んでください。
学校、校舎裏。今日もいつもの呼び出しです。
良い事?告白?そんな事はありません。もちろん校舎裏定番のお説教です。まっ、そんなかわいいものじゃないけどね。
私は3人に囲まれていつものように「税金の無駄遣い」「親がいないからろくでもない人間だ」「能無し」「目の毒」「ブサイク」「存在がムダ」などと言われるがまま。彼女達の気がすむまで続く罵声。
もう聞きあきた。もう少しで社会人になって自立するのだから、最後の高校生活くらい静かに過ごしたい。
でも3人からしてみると、あと少しでストレスの捌け口がなくなるからなのか、今までは口撃だけだったのが最近では少しずつ手を出し始め目につかない場所に数ヶ所アザができている。
ちなみにこの3人、学校の中心的人物。私以外の人間にはそれはもうあざとかわいく優秀な人達だ。
もちろん私の近くに誰か居れば、私に対してもサブイボが出ちゃうほどの変わりようだ。
先生に相談なんてしようものなら逆に相手の話を真に受けて、さらに悪い立場になるだろう。
藤井美姫。もともと日本人にしては色素が薄いのか、真っ白陶器肌とフワフワの腰まである茶髪。元々の色らしい。目もパッチリ二重、睫毛も陰ができるほど長い。鼻も小ぶりでプックリ艶々の唇。おしゃれにも手を抜かず、さらに勉強も出来てお人形さんみたいな本当にかわいい子。
他の2人、桜井りおと桃田華憐。
桜井りおはバスケ部元主将。生徒会副会長もこなした、女子生徒からもモテモテな頼りがいのある人物。部活を引退してから伸ばした髪は肩より少し長く、今までできなかった分とばかりに毎日違うアレンジをしている顔立ちが整った美しい子。
桃田華憐、彼女の成績は普通より下。2人と一緒にいれば自分も良い評価をしてもらえるだろうと考えていそうな腹黒さが見える子。かなりぶりっ子で天然を演じているが、もちろん私の前ではね……。何も言うまい。
3人の評価は見た目もかわいいし明るく素直で面倒見も良い素晴らしい心の美しい人達…だ。
対して私、春原怜は黒髪短髪ストレート、目が隠れるように前髪は長い。切れ長の目、鼻筋は通って高い方だが一般的には気が強そうで怖いと言われてしまう見た目だ。女の子達に何か言われて言い返そうものならその見た目から、こちらが悪くなってしまうくらいだ。だから両親を事故で亡くし1人になってしまった私は、言われている事は事実だと自分に言い聞かせ言われるがまま、目に涙がたまっているのを見られないように前髪で隠し耐えてきた。弱さなんか見せてやるものか、絶対俯いてなんてやるものか。
この生活も卒業するまであと2ヶ月。
そんないつもの出来事。木にもたれかかるように追いつめられた瞬間、目映い光が私達のまわりを覆い、次に目を開けた時には見たこともない景色が目の前にあった。
読んでいただきありがとうございます。