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ハリガネベイスボウラーズファイブ!  作者: 椎家 友妻
第七話 決戦!劉庵寺!後半戦
85/100

8 再びピカァッ!

とにかくこれで碇は三振に倒れてしもうたけど、チャンスはまだ続いてる。

ツーアウトランナー満塁で左の打席に立ったのは、四番の千田先輩。

千田先輩は初回に難出家念のストレートをセンターへホームランにしたけど、

その後の二打席はあのカーブに翻弄され、いずれも三振に打ち取られている。

それだけにこの打席では、あのカーブに的を絞っているやろう。

身長約百九十センチの巨体でバットを握りしめ、

マウンド上の難出家念を睨みつける千田先輩。

気の弱いピッチャーならそれだけでビビってしまいそうやけど、

その威圧を軽くいなす(・・・)ように難出家念はセットポジションに入り、

カーブに的を絞る千田先輩をあざ笑うかのごとくストレートを二球続け、

あっという間にツーストライクに追い込んだ。

そして次の第三球目。難出家念がボールを投げ込むと同時に帽子がまた宙に舞い上がり、

丸剃りの頭に日光が反射し、その光が俺達の目を襲った!

 ピカァッ!

「まぶしっ!」

 バシィン!

「ストラィーク!バッタァアウトォオッ!」

 そして碇の時と全く同じように、主審のおっちゃんのコールが響き渡った。

これで碇と千田先輩は、狙ってやったのか偶然なのか分からない、

難出家念のピッカリ投法(俺が適当に名前付けただけ)

の前に連続三振に切って取られてしもうた。



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