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ハリガネベイスボウラーズファイブ!  作者: 椎家 友妻
第五話 決戦!劉庵寺!前半戦
71/100

5 千田先輩の一撃

そんな中迎えた一回裏。

俺達張金高校の攻撃。

劉庵寺の先発投手は右のオーバースローの難出家(なんでや)(ねん)

この人の名前を呼ぶと、名前を呼んでいるのか、

ツッコミを入れているのか、お互いに分からなくなるので注意が必要や。

まあ、今はそんな事はどうでもええけど。

 鹿島さんの情報によると、難出家念の持ち球はストレートとスライダー、

そして縦に大きく割れるカーブ。

ストレートは百三十キロ前後という事やけど、

縦割れのブレーキの利いたカーブと組み合わせ、

緩急自在にバッターを翻弄(ほんろう)するピッチングをしてくるらしい。

 そのマウンド上の難出家念に対し、一番バッターの小暮が、

ツーストライクツーボールからの四球目のスライダーをライト前にヒット。

それを二番の向井先輩が初球をキッチリ送りバントをしてワンナウトランナー二塁。

続く三番の碇はワンボールツーストライクから、

縦割れのカーブを強烈に一・二塁間に打ち返すが、

セカンドの毛観念が反応鋭くその打球に飛びつき、

バッターランナーの碇はアウト。

二塁ランナーの小暮は三塁に進んで、

迎えたバッターは四番の千田先輩。

千田先輩はスイッチヒッターなので、

右ピッチャーの難出家念に対し、

左の打席に立つ。

そして、初球の外角のストレートを――――――。


 キィン。


 高く、澄んだ打球音と共に、

千田先輩の放った打球はあっという間にセンターの頭を越えていき、

その後方にあるフェンスも越えて行った。

つまり、ホームラン。

千田先輩の、センターへの、

先制ツーランホームランや!

張金高校、二点先制!


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