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ハリガネベイスボウラーズファイブ!  作者: 椎家 友妻
第四話 衝撃の事実と、山ごもりの特訓
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7 ドーベルマンダッシュ

「うぉおおおおっ!」

 「ふぬぁあああっ!」

 「ぎゃぁあああっ!」

 ひと気のない山奥に、気合と、怒号と、

悲鳴が入り混じった叫び声が響き渡る。

ここは、俺達の住む大阪府の隣、奈良県の人里離れた山の中。

昨日、遠川監督の屋敷で衝撃の事実を告げられた俺達は、

特別強化合宿の為、ここへやって来た。

そしてそこで始まったのは、文字通りの命懸けの特訓やった。

まず最初に始まったのは、急な斜面の山道を、

遠川監督の屋敷で番犬をしているドーベルマンに追いかけられながら駆け上がるという、

『ドーベルマンダッシュ』

遠川監督に調教されたドーベルマンが吠えながら俺達を追いかけて来て、

追いつかれたら尻に噛みつかれる。

まあ、普段やっている、

ランニングで後ろから遠川監督が竹刀も持って追いかけて来て、

追いつかれたら尻をシバかれる

(ケツ)叩きランニング』のドーベルマン版や。

ちなみに噛みつかれても怪我をしないように、

防弾服のように丈夫な素材で作られたズボンを穿いているのやけど、

それでも噛みつかれたら相当に痛く、しかも恐怖心もハンパないので、

俺達はとにかく死ぬ気で急な斜面の山道を駆け上がる他なかった。

遠川監督いわく、これで自分の限界を超えたダッシュ力を身につける事ができ、

かつ猛犬に襲われる恐怖心も克服できるとか。

いや、野球の試合で猛犬に襲われる事なんて、ある?



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