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ハリガネベイスボウラーズファイブ!  作者: 椎家 友妻
第二話 宗太の苦悩と、親父の壁
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12 伊予美に悪い虫がつかない訳

実は俺と宗太が、思い切って伊予美に告白できない理由はここにある。

中学時代、伊予美は何人かのしょうもない男子に告白されているが、

伊予美に告白した男子共は皆一様に告白したその日から一週間ほど学校を休み、

学校に復帰してからは、伊予美に言い寄るどころか、

むしろ彼女を恐れ、避けるようになった。

俺はこの原因が、大二郎さんにあるのではないかと疑っていて、

恐らく間違いなくそうやろうと思っている。

伊予美に言い寄る男は、皆漏れなく大二郎さんによって、

二度と彼女に言い寄ろうなどと考えないような恐怖を植えつけられるのや。

その方法が、一体どんな方法かは分からんのやけども・・・・・・。

まあそんな訳で、昔から一緒に居て、

告白のチャンスなんかいくらでもありそうな俺や宗太も、

そう簡単に伊予美に言い寄る事はできず、

そやけど、甲子園出場という名誉を勝ち取る事ができれば、

大二郎さんも俺を認めてくれて、伊予美との交際も許してくれるのやないかと、

そう思っているのや。

だから俺や宗太は伊予美にまず告白をする権利を勝ち取る為に、

こうやって必死に甲子園を目指してますのや!

さて、そんな大二郎さんは俺と宗太をまるで先祖代々からの敵のように睨みつけ、

(まあ、この人にとっては実際にそんな感覚なのやろうけど)

今にも俺や宗太の喉笛に噛みつきそうな勢いで言った。

 「お前ら、今チラッと話してるのが聞こえたけども、

何や、甲子園に出場出来んかった場合ウンヌンの話をしとったなぁ?あぁん?」



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