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ハリガネベイスボウラーズファイブ!  作者: 椎家 友妻
第二話 宗太の苦悩と、親父の壁
24/100

3 昔からソリが合わない

こいつとは中学までバッテリーを組んでたけど、

いっっっっつもこんな感じで喧嘩ばっかりしてた。

それはお互いが伊予美ちゃんの恋敵というのもあるけど、

そもそも根本的にソリ(・・)が合わんのやろう。

一球ボール球を投げろってサインを出しても三球勝負をしたがるし、

ダブルプレー狙いで内野ゴロを打たせたいのに、

アホみたいに三振狙いの投球をするし、

一塁ランナーがちょっと盗塁の素振りとかすると、

イライラしてバッターに集中でけへんくなるし、

ワガママやし、短気やし、俺の言う事を全然聞こうとせぇへん。

おまけに試合に勝ってももてはやされるのはピッチャーである宗太の方やし、

女の子にキャーキャー言われるのもこいつやし、

だけど打たれて怒られるのはキャッチャーである俺の方で、

(『どうしてあそこに投げさせたんや⁉』とか言われて怒られる)

だぁあああっ!

考えれば考えるほど腹が立って来た!

なので俺は、一旦冷静になる為、

釘を踏んで空気が抜けていく自転車のタイヤのようなため息をつき、

(宗太は人としての器が小さい為、

あいつの方から折れる事はぜっっっっっったいにないので、

言い合いになった場合、

器の大きい俺の方が折れる事にしているのや)

頭をポリポリかきながら言った。



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