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ハリガネベイスボウラーズファイブ!  作者: 椎家 友妻
第一話 浮かれる昌也と、怪しき下積
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10 遠川監督の好きな男性のタイプ

「と、ところ監督には、その、お付き合いされている男の人とか、

片想いしている男性は、居ないんですか?」

 それに対して遠川監督は、竹を日本刀で一刀両断するようにスッパリと応えた。

 「居ない」

 監督は以前、植葉組の組長の息子と許嫁同士だったが、

その息子の事を憎しみにも近い感情で毛嫌いしていた監督は、

植葉組との野球対決に勝利し、その許嫁の話を破談にした(第三巻参照)。

と、いう事は、この人には今もそういう相手が居ないのやろう。

なので俺は続けて尋ねる。

 「じゃあ、遠川監督の好きな男性のタイプって、どんな人なんですか?」

 すると遠川監督は腕組みをしてしばらく考え込んだ後、

キッパリとこう言った。

 「私より強くてたくましい人がいいな。

軟弱な男はどうも性に合わない。

あと、野球も私よりうまければ言う事ないな」

 「そ、そうですか・・・・・・」

 遠川監督の言葉に、俺は頬の筋肉を引きつらせた。

下積先生はおろか、遠川監督よりも強くて、なおかつ野球のうまい男なんて、

果たして居るんやろうか?

この人は肉体的にも精神的にもその辺の男よりずっと強くてたくましいし、

(誉めてるんでっせ?)

野球の実力も、恐らく社会人野球でも十二分に通用するやろう。

そう考えると、遠川監督の相手になれる男は、

プロ野球選手くらいしか()らんのと違うか?

う~む、これは下積先生にはかなり過酷な事実やけど、

まあ見方を変えれば、

その辺のハンパな男じゃあ遠川監督をモノにする事はでけへんっちゅうこっちゃ。

応援してまっせ!下積先生!

とか考えていると、いつの間にか近くに来ていたマネージャーの鹿島さんが、

好奇心に目を輝かせながら話に入って来た。



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