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雲菓子

作者: まえとら
掲載日:2021/05/29

あの人は雲の上の存在だとか言われるまでに

なった私は、富も名声も手に入れた。出張先でのプロジェクトも一段落して、皆と打ち上げをしていた最中。ふと幼い頃の記憶が蘇った。


夏祭りの屋台で小さい頃の私は、てっきり「雲」を売っているお店だと思っていた。あれは綿菓子(綿あめ)を売っているお店だと教えてもらった記憶が蘇り懐かしく思い出した。


二次会も終わり、もうちょっと一人で飲んでから宿へ帰るからと私は皆と別れた。観光客目当ての屋台から少し離れた所にお店を構えたその屋台を見つけ私は千鳥足で横断歩道をふらふらと歩いた。目の前が車のヘッドライトの光で真っ白になった・・・


その屋台は「雲菓子」という奇妙な品揃えだ。白色。ピンク色。紫色。灰色。橙色。黄色。虹色。様々な色の雲菓子。


私は夏祭りのあの日、見上げた薄明の夕焼け空の雲を思い出しピンク色の雲菓子を注文した。


雲菓子は私の冥途の土産になった。

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