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天国への塔

作者: 亜未来 菱人

今とは違う時代。


そして、世界。


人間達は無知であり、天上の神の慈悲で生かされていた。


ある時、二人の勇気ある若者が立ち上がった。


まだ誰も見たことのない天国へ向かう塔の頂きを目指す為に。

ある村で生まれた幼馴染の二人の男がいた。

高い外壁に囲まれたその村で生まれた者は、一生をその村で過ごす。

だが、若く逞しい青年に成長した二人は狭い村を出る唯一の方法。村の中央に囲まれた神が建てたと言われる塔……天国へ続く道を登り続ける。

果てしなく続く塔。ある時は謎解きが、またある時は強大な力を持つモンスターが彼等の行く手を阻む。しかし、二人は互いに手を取り合い、幾多の試練を乗り越えて行った。

そんな彼等の前に、第九階の守護者である一人の美しい女神がいた。彼女は二人に難題な試練を与える。二人の知能では、その謎を解くことは出来なかった。

守護者である彼女は塔を制覇した人間が現れた時、初めて長きに渡る守護者から解放されるのである。


一年が経った。


日夜、悪戦苦闘する二人を優しく見守る女神を見て、いつしか男の一人エーは女神に恋心を抱くようになる。

しかし、その心を知ってか知らずか、ビーは強引に女神の愛を奪い取る。そう、ビーは試練を受けず第九階を突破する為に女神の愛を奪ったのだ。

エーは女神が純粋にビーを好きになったと思い、二人が愛を育む様子を横目に女神への愛を胸の奥に押さえ込み、無我夢中で単独試練を突破した。そして、更に塔を登り始める。しかし、それを見たビーは女神を振り切り、エーを追いかけた。

エーは愛するビーに置いてきぼりにされた女神の事を考えると悲しみが込み上げて来た。その為、ビーに女神の元に戻るように諭し、自分が一人塔を登ると告げる。

だが、ビーは塔を登る為に女神の愛を利用したのだとエーに笑って答えた。もし、女神の愛が自分に向けられた物なら、エーは女神の愛と共に第九階に留まり、ビーの為に塔を登る事を譲ったのに。

エーは悲しさと悔しさ、そしてビーに対しての憎しみから彼を塔から突き落として殺してしまう。

愛するビーがエーから突き落とされ命を落とした事に怒った女神は、復讐の為に塔を登りエーを追い詰めた。

女神は剣を抜きエーを殺そうとする。エーは、自分を殺したなら女神を塔から解放できる人間はもういないだろうと女神に告げる。

そんなエーに女神は……


1、愛するビーの為に復讐を遂げる。(エーを殺す)


2、躊躇した隙をつかれ、エーに突き落とされる。


3、エーを見逃す。





という夢を見ました。


本当の愛とは?


なんて事を考えてしまいました。


あなたなら何番の選択肢を選びますか?

ここまで書いて、心理テストでも何でもありません。


本当に夢なんですよ。


中途半端な終わり方で目が覚めてしまいました。


ちなみに自分は物語的には2番を選びます。


一人残って塔を登り続けたエーは、塔の頂きにたどり着けるのか。


そして、そこで何を知るのか。




読んで頂き、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言]  飲ませていただきました。  なかなか、複雑な話ですね。  エーは女神を心から愛していた。  ビーは女神を利用し、天国を目指す。  まさか、ビーはエーが自力で試練を乗り越えるとは思ってなかっ…
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