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急襲

風呂に入りスウェットに着替え髪を乾かした後、明日の準備を済ませベットに入る


明日から始まる高校生活に不安と期待が入り混じった気持ちを抑えつつ電気を消して瞼を閉じた。


もう少しで眠れそうというまどろみの中、全身が強張った様な感覚に陥り意識が覚醒される、金縛りと呼ばれる現象だろう、話には聞いていたが実際に体験するのは初めてだ。


辛うじて動かせる眼球を動かしベットの横を見ると、長い黒髪で顔が見えない女が立っていた


意識を集中し呼吸を整え一気に気を開放し金縛りを解く、パリンと何かが割れるような音がした後体の自由が戻って指先までの感覚も回復してきた


先程の女を見るとorz状態だ・・・


「さっきから・・・というか昼からなんなんだ?害意がなさそうだったから放置してたけどやけに突っかかってくるじゃない?」


「あんたこそ何者なのよ・・・今まで少しでも見える人なら即出て行ったりしてたのに見えただけでなく私の事を蹴り飛ばすし、挙句の果てには金縛りまで解除しちゃうし・・・」


「質問に質問で返すな」


デコピンをデコがあろう場所に叩き込む


「いたいっ!なんで物理攻撃が私に通じるのよ!大体私は幽霊よ!わかってて『もう一発いくか?』私はこの部屋の自縛霊です!」


「この部屋で死んだのか?」


「記憶が曖昧だけど多分そうだと思う、はっきり覚えてるのはこの部屋が空室で何もない中でこの寝室に立ってたって事ぐらい・・・」


「そうか、で?俺に出て行って欲しいの?」


「そういう訳ではないけど・・・」


「じゃあ何故俺にちょっかい掛けてきたんだ?」


「・・し・・・・・・から・・・」


「ん?何?」


「寂しかったから!今までここに来た人は直ぐに出て行くか、全く気がづかないかで私の事を受け入れてくれる人なんて居なかったの!」


「俺は受け入れてはいないんだがな・・・」


「それは・・・私の事が見えるのに無反応だったのがイラッとして・・・」


そういうことしてるから霊感ある人は出て行くんじゃないの?


「まぁ、迷惑掛けないならいいか・・・俺は岡本真治、あんまり度が過ぎると成仏させるからな?


「怖っ!幽霊脅してんじゃないわよ!・・・私は本当の名前は覚えてないの・・・だけど、ゆうちゃんって呼ばれてた気がする・・・」


「幽霊の幽ちゃんか・・・安直な・・・」


「うるさいわね!仕方ないでしょ!それしか覚えてないんだから!」


「はいはい、幽ね・・・よろしく、そういや髪長すぎだろ・・・顔見えてないんだから顔見せてよ」


「正直長すぎてちょっと鬱陶しいのよね・・・これでどう?」


幽は長い髪を後ろに流すと片手で髪を束ねる


色白でシャープな輪郭なまま目は大きく顔のパーツが整っておりかわいいではなく美人よりの顔だった、口元と目元の黒子が女性としての色気があるように見える、しかしそのまま伝えるのも何故か癪なので


「うわ、ブッサ」


「あんた、呪い○すわよ・・・」


ともかく新生活を始めて初日ですが同居人?が出来ました

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