表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

先住民との邂逅

和尚の元で色々学びながら数年が過ぎ、高校進学と共に一人暮らしを始めた俺は月2万5千円の安アパートに入居し新生活を始めていた。



下見をした段階では全く気づかなかったが契約し入居当日にそいつは居た・・・



2Kのアパートのリビング予定の部屋の窓から髪の長い女がこちらを伺うように室内を覗き込んでいたのだった



明らかな害意は感じられなかったので放置しつつダンボールを開き荷物の整理を続行、地域密着型のフリマサイトで家具等を格安で揃え自分の城へと変貌させて行く



すっかり日も落ちてしまい外は暗闇に覆われ夕食の準備をしている俺は同時進行で湯船にお湯を溜めていた



温度のチェックに浴室に向かうと湯気で曇った脱衣所の鏡に血の手形が付いていた・・・



冷蔵庫からコーラを取り出し霧吹きに適量入れ吹きかける、その間にお湯の温度をチェック、良い湯加減だ



そして、雑巾を手に取り鏡に付いた血の手形を拭き取ってゆく、血の汚れはコーラで落ちる、何故かは知らんが。



コンロに戻りフライパンで塩さばを焼き始める、徐々に漂う香ばしい匂いが空腹の胃に染みる…



炊飯器からご飯を盛り、味噌汁と焼き魚で夕食の完成だ



それをテーブルの置いてあるリビングへ持って行くとそこには、昼間窓から覗いていた髪の長い女が椅子に座っていた


ヤクザキックで蹴落として料理を置き


「いただきます」


まずは味噌汁からだよねー

赤味噌の味噌汁が好きな俺は豆腐と卵を入れた味噌汁をすすり白米を口に入れる、うん味噌汁もうまいしごはんも好みの固さだ、塩さばを箸でほぐし一口、うん、これも良い塩加減だ。



横目で蹴り倒した女を見ると肩を震わせて泣いている様だ



塩さばを更に一口食べご飯も口に入れる



絶妙な塩加減が米の旨味を引き立たせてくれる



今日も良い食事が出来たな



その後も食べ進め綺麗に平らげた俺は


「ごちそうさま」


食べ終わった食器を流し台に持っていこうと椅子を立とうとしたら足首に痛みを感じた



視線を下に向けると長い髪を垂らした分け目から真っ赤に充血した目がこちらを睨んでいるではないか


つかまれていない方の足で俺の足首を掴んでいる手を踏み抜き離脱完了、さーて洗物して風呂入って寝るかな、明日から学校始まるからなぁ・・・寝不足で初日を迎えたくはない



椅子を立ち流し台の方に向かい蛇口から水を出し食器を洗って行く、冷たい水が手の感覚を鈍くさせるが温水にするとガス代が掛かるからな、節約出来るところはこまめに節約して行こう



後ろからは悶絶しているかのような物音がしている

したの階に人がいなくて助かった

この高校生喋らないな・・・


まぁ、ここからでしょうw


感想や評価いただけるとうれしいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ