序章
俺には昔から人には見えない物が見える人間だった・・・
子供の頃から幽霊・妖怪その他諸々、怪異と呼ばれるものを見ることが出来、周りからは怖がられる事も多かった。
物事の分別がつく様になってからは明言することは避けているが、何もわからない頃はあれは何?この人は誰?何か居るよ?
空気も顔色も読まず怪異の存在を明言していたら周りの人間は不気味に思い距離を取られる、親でさえも・・・
俺、岡本 真治は小学生の頃両親に捨てられ施設に引き取られた、施設では様々な理由で親元から離れざる得ない状況の子供達が居たがその中では一人の人間として扱って貰う事が出来、見える事も自分から話す事も無くなったので家族や兄弟のように過ごしていた。
引き取られた施設が地方のお寺という事もあり、怪異を見かける事も多々あったが俺が見える事に気がついた和尚は怪異の事を色々と教えてくれた
怪異とは、俺達が生活している現世に居る本来あの世に居るべき存在であり、あの世への行き方を探しているうちに自我がなくなった者は悪しき者として現世の俺達に干渉し害をなす、との事だった。
怪異という存在、そしてその意義を教えてもらった俺は怪異がわからない存在から興味深い存在へと変わって行った。
はじめまして
月島陽太と申します
前々から小説を書いてみたいと思っていましたがこの度初投稿してみたいと思います。
こつこつ更新して行きたいと思っておりますので頑張りたいと思います。