表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

回顧

静かに写経をしていた尼姿の女がふ、と手を止め庭へ目を向けた。

筆を置き、再び庭を眺め、何かを考える仕草をする。






雨の匂いが香る。

もうじききっと鬱陶しい程降り出すのだろう。


華やかな内裏を離れ早幾年、心穏やかな勤行の日々。

思い残す事はもう無い。


唯一つ、情熱を持って綴った私の物語が、幾久しゅう人々に愛される事を願って…









女は経本を閉じ、厨子棚へとにじり寄ると、一冊の本を手に取った。

愛おしげに一度本を撫で、ゆっくりと開く。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ