1/25
プロローグ
初めまして丸二カタバミです。
人生で初めて描いた作品ですので何かとお見苦しいところがあると思いますが温かい目でお願いします。
プロローグ
周りの大人たちの怒号が飛び交う中に私はいた。うるさいと心の中で叫ぶ。体は動かないがあたりを見回すことはできる。
少し離れたところに誰かに抱えられている見覚えのある白髪の女性がおびえた目で私を見ている。その白髪の女性が震えながら大きな声で叫んでいる。
「そっ、そんなこと……。あっ、ありえない、こんなことがあっていいはずがない。これは契約する以前の問題です。彼女と私では格が違います。」
その部分だけを聞いて私は悟った。ああ、私には資格がなかったのだと。私には、才能がなかったのだと。
そして、私の意識はそこでとぎれた。