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私と彼氏のほのぼの事件簿  作者: 優樺
秋の章
1/6

事件簿ファイル1:お嬢様、ティータイムのお菓子が盗まれました。

 「ねぇ、(れい)。ティータイム用に特注の『オニオンおはぎのお城』を買っといたんだけどさ…」


申し訳なさそうに話す彼は、しばしの

沈黙のうちに口を開きました。


「………消えているんだ、消えちゃったんだ、無いんだよ…何故か。ごめんね。」

「……………」


月に1度のティータイムを誰よりも楽しみにしていた甘党派、小枝(さえだ) 零花(れいか)は怒りが沸々と沸き上がって来るのを感じていました。


「…っもう!陽榊(ようき)、出かけるわよ。」

「ま、待ってよ!何処に行くの~」

「ヒ・ミ・ツ。」


小枝(さえだ) 零花(れいか)は月一度のティータイムを邪魔した悪~い盗人(ぬすびと)を捕まえるため、今日も陽榊(ようき)を潜在意識で振り回すのでした。めでたし、めでたし。

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