年賀状危機一髪アウトからの天国
年賀状!
それは気になるあの子に手紙(ラブじゃないレター!)を送っても怪しまれない年末一大イベント!
カモフラージュにクラス全員に送れば恥もかかないかかるのは金だけ!
その他大勢には適当な印刷済みのヤツでOK。
あの子には手書きでちょっと凝ってさりげなくアピールとかしてみちゃったり?
そーいや腐れ縁のあの野郎、前の年賀状で告白っぽいこと書いてきやがったんだよな。
ちょっとドキドキしちまったじゃねーかよ!!
裏返して差出人見た時の絶望…思い出したら腹立ってきた。よーし仕返ししてやろう。
「ずっと好きでした」って丁寧に書いて…おっともうこんな時間か。
さっさと住所書いて投函しないと。
…なーんてのんきに年末を過ごしてた俺のバカぁ!新学期早々ピンチですけど!?
「あの…、この年賀状なんだけど…」
両手でハガキ持って俺を見つめるあの子が可愛い…じゃなくて!
な・ん・で!
あの子が俺の悪ふざけ年賀状持ってんだ!?
間違えたな!俺絶対宛先間違えたな!!
あーあーあーやっちまいましたな!
確認大事ってテストで毎回後悔してるのにまたやっちまいましたなぁ!!
こうなりゃ仕方ない…年越し記念に当たって砕けてしまえ!!
「…誤爆じゃん」
「うっ」
「おかしいと思ったんだよねー。
美人でしっかり者でクラスのマドンナだったお母さんが、ヘタレでおっちょこちょいのお父さんとどうやってくっついたんだろうって、ずうーっと気になってたんだけど。」
「ヘタレって何だヘタレって」
「お父さんがスマートに告白できるわけないし…まさか年賀状の差出人間違えがきかっけとは、我が親ながら情けない…」
「結果良ければすべて良し!だろう!!」
「あら、あなたも彼氏クンと付き合い始めたきっかけは、あなたのLINEの誤爆からだって聞いてるけど?」
「えっ ちょ、ちょっとお母さん!なんで知ってるの!?」
「ふふっ 内緒~」
「おい待て!なんだ彼氏って…彼氏ってなんだ!?おおお俺は聞いてないぞ!!」
「お父さんには関係ないでしょ!ねぇお母さん!!誰から聞いたの!?」
「関係なくはないだろ!か、彼氏なんて…いったいどこのどいつだ!?」
「あーもーうるさーい!!ねぇ、お母さんてば!」
―あらあら、ほんと、親子そっくり。
少しドジで、でも一生懸命で真っ直ぐで…あの時の年賀状が無かったら、きっと別の方法で今と同じ未来を紡いでいたでしょうけど。まぁそれも、
「内緒、ね」
みなさん、誤爆にはご注意を。




