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晴天の霹靂とはこのこと9

翌朝、まだ太陽も昇っていない時間帯だったが、セグラルドは起きていた。

貰った服に袖を通し持ち物を確認する。あまり時間はかけられないので、水と保存食である干し肉を摘みながら準備をしていた。すると、


「おい、セグラルド」

「おわっ!...師匠起きてたのかよ」


いきなり声をかけられ振り向くと、まだ眠っていたはずのゴウキリが片手に布が巻かれた棒のような物を持ちながら、セグラルドの部屋の入口に立っていた。


「そのオンボロ刀は使うな。こいつを持ってけ」


そう言うと、持っていた棒をセグラルドへと放り投げてきた。


「うおっ!いきなり投げんなよ...つか結構重いな..」

巻かれていた布を恐る恐る剥がしていくと、現れたのは、かなり使い古された重厚な剣だった。所々細かい傷はあるものの、銀で塗装されたグリップやガードはまだまだ輝きを失っておらず、また真ん中に嵌め込まれた、淡い光を放つ白い宝石が、その剣を引き立てていた。鞘から抜くと、よく手入れされた

鈍色に輝く刀身が現れた。


「これ...師匠の部屋にずっと飾ってた剣じゃん....大事なもんじゃねぇのか?」

「確かに大切なもんだ。だが与えられたその剣じゃすぐ壊れるし、他に使えそうなもんもねぇ。それにそいつには守りの加護があるらしい。俺も昔は世話になったしな」

「らしいって、師匠もこれ貰ったやつなのか?」

「....ああ、昔の主人にな」


色々驚かされる事実があったが、正直あのボロ剣じゃ役に立たないとは思っており、マントに小刀を数本入れていたのだが、これがあれば大体は大丈夫だ。


「でも懐に入ってる小刀も持っていけ、いざという時絶対必要になる。それと自分の力量をちゃんと見極めろよ。無駄死にはあいつらの思う壺かもしれん」


気づかれていた。なんで気付いたんだ?という目線を向けると、音で分かったと指で耳を指しながら答えてくれた。いはやはや、まだまだ現役だ。


「それより、早く他の準備を終わらせちまいな。とっとと終わらせて帰ってくりゃあいつらもしばらくは大人しいかもしれねぇ」

「あ、まだ水筒に水入れてねぇや、入れてくるわ」


そう言いセグラルドは部屋から去っていった。

しかしゴウキリは動かず何やら部屋の窓から見える外をじろりと睨んでいる。



「.......居るのは確実だがまだ近寄れないか」



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