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晴天の霹靂とはこのこと6

セグラルドはとにかく走った。朝に連れてこられたのに、陽はもう傾き始めていたが、それすら気にせず。王都から商店が並ぶ街へと入ると、人の数が増え始めた。セグラルドが住む場所にはないような新鮮な野菜や果物、綺麗な小物や衣類も売っている。

だがそれを売り買いする住民は、脇を通るセグラルドを一瞥すると、とにかく嫌悪に塗れた視線を向ける。


「うわっ!下民じゃねぇか!何でこんなとこ居るんだよ!?」

「やだっ匂いが商品に伝染るじゃない」

「おい衛兵は何やってんだよ!下民を追い出せよ!」


そんなことを吐き捨てられても、セグラルドは全く気にしない。上手く横を通り抜け、恐らく事情を知らないのであろう追いかけてくる衛兵達を撒いている。


ふと、セグラルド人ひとりが通れるような路地へと入ると、衛兵達は追いかけるのを止めた。


「ここから先は下民街だ。我々はもう用済みです」


喚く住民達にそう言い、何とか宥めようとしている。セグラルドは勿論そのことを分かっていたのだ。


細く暗い路地を真っすぐ進むと、ふと小さな光が漏れ出した。そこへと向うと家の裏側へと出た。そこには汚水が流れる小さな川があった。しばらく家並みに走ると川を渡るための小さな橋がありそこを渡る。壁を飛び降りるとそこにはトタンで組み立てられた小さな家々が所狭しと並んでいた。


何件かは屋根を布で防いでいたり、色が違う木の板で組み立てられた家もある。セグラルドが降りたった所は人気が少ないところだったのか、あまり人の声はしない。これ幸いとなるべく足音を立てずに時宅に向かう途中、いきなり誰かが背中を叩いてきたのだ。

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