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晴天の霹靂とはこのこと5

「装備、路銀等はこちらに用意してある。ああ、国境を渡る際に、その穢らわしい姿を整えてから渡るのだぞ。そのような姿ではいくら事前に説明を受けているとはいえ、衛兵が止めに入る可能性がある」


確かにセグラルドは3日ほど満足に風呂は入っていない。だがここ数週間の日照りで水が満足にないのだ。それを知っていてこのような発言は、国の長としていくらなんでも民に興味がなさすぎる。



「.......」

無言で俯くセグラルドの姿を肯定と捉えたのか、満足気に踵を返すと共に、そのまま出口へ向かうエリオンにセグラルドはハッとなり、慌てながらも声をかけた。


「あの!魔獣ってどんな...いや、何処に居るんすか!?何にも情報が解んないんすけど!!」

「ああ、現地に着いて住民に聞き込みをすれば分かるんじゃないか?では、私は公務が残っているのでね」


面倒くさそうにそういうと、そのまま重苦しい扉がバタンと閉まった。


「さて、用も済んだところだ。儂もこれで失礼しよう。お主、さっさと王宮から出て行くが良い」


するといきなり両脇を衛兵に掴まれ、容赦なく引きずられていく。最初に通った通路を戻らされ、文字通りポイっと物の様に扉から出された。


「....は??え、何この展開.....」


暫く動けずボーっとしていると、ふと突き刺さるような視線を感じ、ハッとさせられた。後ろを振り返ると貴族らしき複数の人間がジロジロと蔑むようにセグラルドを見ている。


(忘れてた!ここは王都だ。こんなとこに何時までもいたら何されるか分かんねえ!)


渡された装備品を入れた包を抱え、セグラルドはとにかく全速力で走った。途中耳に汚い、や臭いなど聞こえたがそんなのに構ってられない。一刻も早く親父の所に行かねばと、脇目も振らず住処へと走り続けた。

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