晴天の霹靂とはこのこと2
(こいつ脳みそにまで脂肪溜まってんのか?)
呆けた顔で固まっていると、扉を叩く音でハッとさせられ、音の方へと顔を向ける。するとそこには所謂容姿端麗と呼ばれているんであろう青年が入ってきていた。
「失礼致します父上」
(父上...ということはこいつ第1か第2王子か?)
金の髪をなびかせ、優雅に歩く姿は町娘なら卒倒ものだろう。なんなら本当に側に仕えるメイド達が声を必死で抑えながら、震える体でお辞儀をしている。
(こいつ普段からいいもん食ってんだろうなぁ...)
セグラルドは彼の体型からみえる、育ちの良さし見ていなかったが。
「おお、エリオン。何用か?」
「はい、父上。この者が例の?」
「ああ、こんな薄汚れた者とは思わなかったがな。まぁ普段から貧相な生活をしておる者であろう。此度の申し出、受けるに決まっておろう!」
でかい腹を抱えて笑う王の言葉に、セグラルドはただただ苛立ちしか覚えなかった。
(てめぇが無能だから貧相な生活をする人間が減らねぇんだよ!このブタ野郎!!)
言葉にはしなかったが、顔に出てしまっていたのだろう、それに気づいた王子がジロリとこちらを睨んできたので、素早く目を逸らした。
「で?説明はされたので?」
すぐ切り替えた王子が、王にそう尋ねたところ、はて?といった間抜けな顔を王はしながら。
「説明とな?要るかのぉ?何を隠そうこの儂直々の命令ぞ?受ける以外の選択肢はなかろう」
こいつ マジで 馬鹿!!




