晴天の霹靂とはこのこと10
外に出ると薄っすらと太陽が昇り始めていた。
セグラルドは全ての準備を終え外に出ていた。そして珍しくゴウキリも見送りのため一緒に居た。
「んじゃ、ちょっくら行ってくるわ。3日以内に帰ると思う。ていうか路銀が保たねぇ」
「おう、やばくなったら逃げてもいい。命が一番大事だ」
「まあこんな実戦ど素人に頼むくらいだし、そんなヤバイ奴ではないんじゃないか?...尚更なんでこっちが動くんだ?」
考えれば考えるほど理由が分からないが、ゴウキリが無言で首を横に振るのを見ても、何を言っても無駄だということだろう。
つくづくクソ野郎共である。
「ほら、国境まで結構な距離があるんだ。さっさと歩き出せ。日が暮れてきたら洒落にならんぞ」
「うーす。じゃ行ってきます」
何ともゆっくりと始まった、セグラルドの小さな旅は特に問題なく進みだした。
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「.....ちっ......あの剣の加護は本物か。まさかあの方は結界も兼ねてお譲りくださったとは......つくづく頭が上がらねぇ。.....で?俺を見張ってどうするんだ?ここには''お前達"が望む物は何もないぞ。それとも"戦の鬼"と言われた俺に、本気で挑むのか?俺は素手でもお前らを殺せるぞ。アイツが大人になった今、今更死なんぞ恐れるか」
誰に対して言うでもなく、誰かに聞こえるように言い放つゴウキリからは肌が痛むほどの殺気が出ていた。
「.........」
「......飼い主のとこに戻ったか。それともセグラルドを追ったのか....何にせよ彼奴等はまだ手が出せないみたいだな」
はぁ、と深いため息と共にゴウキリは家の中へと消えていった。




