青天の霹靂とはこのこと1
今日も今日とて晴天である。
心の中でそう呟きながら、不貞腐れた顔でのそのそと歩く、一人の少年?が居た。
彼の身なりは元は白だったであろう薄汚れたマントを羽織り、腰には使い古された刀剣がガチャガチャと揺れている、如何にも冒険者といった成りだった。
後ろで1つに括られた白銀の髪が、ゆらゆらと揺れている。さっきから通りすがりの者たちが物珍しいとばかりに視線を向けてくるが、彼の者は気づかない。
「あー....面倒くさいことになったなー...」
そう呟きため息をつきながら項垂れている少年、
セグラルド・フィニムは重い足を引きずりながら、隣国ルクス国の国境を越えようとしていた。
セグラルドの産まれはルクス国の隣国である、アグダラ帝国と呼ばれる独裁国家だ。もちろん王族などではなく一般市民、それも下層と呼ばれる奴隷の次に身分が低い産まれだった。王族、貴族だったらこんなとこには絶対に来ない。汚れるし疲れるという理由で。
国自体も長らく独裁政権なだけあって貧乏である。おまけにここ数年の日照りで、作物は勿論、水も満足に無い。潤っているのは庶民から搾り取った税で暮らす王族達だけだ。
先述の言葉のように貴族達は多いに嫌われている。セグラルドも例外ではないが、一生関わることはないとほぼ無関心を決め込んでいた。決め込んでいたのに、ある日師匠と朝飯を食っていたら、突然やってきた衛兵達にセグラルドは捕まえられ、理由もわからず無理矢理王宮に連れて来られたのだ。
とにかく頭の中で「なんで?」としか考えられないところに、高台に作られた趣味の悪い金の玉座にどっぷりと太った豚、もとい国王が、肥まくった腹を苦しそうに抱え、ドスッと座ると息苦しそうに言い放った。
「セグラルド・フィニム。お主に旅費と装備をくれてやるから、1週間後までに隣国ルクスに居る魔獣を討伐して来い。この国の勇者になるのだ」
「....はぁ?」
誰しもがこんな返事になって当たり前だと思のだ。
小説初心者ですが、よろしくお願いします




