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終話② 『鶴牧諒』

 美里亜同様、真実を見透かしていた者がもう一人。恭太の親友である鶴牧諒は、親友ゆえに最近の恭太の様子がおかしいのを誰よりも強く感じていた。

 けれど彼には恭太に復讐をやめて欲しいと言う気はなく、その復讐が恭太の心の底から望むものであるのなら、むしろ応援したいとすら思っていた。


 今回胡桃の訃報を聞き、真っ先に一つの可能性を抱いた。恭太は胡桃を殺すべくして殺した。事故に見せかけたものであると思ったが、諒は心の中で彼を肯定していた。


 浮気した胡桃たちが悪い。自身が撒いた種で殺されたのだから自業自得である、と。


 それは恭太は悪くないと思いたい諒の都合のいい解釈なのかもしれない。どんな理由があっても意図して人を殺せば犯罪なわけで、絶対にやってはならないことである。

 だが恭太はそれを理解した上で最後の復讐に望んだ。ならばその意思を尊重する。


 それが、諒の選択だった。

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