表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ペンション『キャビン』物語(第一稿)  作者: 空花(沢 渉)
5/12

第四日目・昼

さて、ペンション『キャビン』のお客さんが出そろいます。

雪はまだ降り続いていた。

 草原はすっかり雪化粧をしている。

 熊は、今日もまた、新しい客を迎えに行く。その前に今夜の夕食の仕込をして、それから出て行く。

「今日の二組で、今週はおしまいか」

「うん。一つがキャンセルになったから」

「来週は月曜日にか」

「そう。来週からは忙しくなりそうね」

「ああ、シーズンだからな」

 そんな朝の会話が聞こえる。

「おはよーございまぁす」

 あくびに紛れた声が聞こえる。彼が振り向くと、物書きさんが、遠慮の無いあくびをしていた。

「おはようございます、レディ」

「やだなぁ、君に言われると……」

照れて、物書きさんは小さく舌を出す。そして軽く笑うと、

「まるでティファニーみたい」

「ティファニーで朝食を……うん、ムーンリバーね……」

 歌うような声の後、本当に歌いだしたのは俳優だった。歌いながら階段を降りて来る。ワンコーラス終わった所で、物書きさんが、一緒に入って来た。彼はその曲をよく知らなかった。ただ彼は、その曲に聴き入るしかなかった。

 オクターブで綺麗に調和して、曲が終わった。

「朝からいい曲、歌ってくれたな」

 熊が笑うと、俳優もにっこりとお返しして、

「名曲ですからね。それに何より、私たちが歌ったんですもの」

「それはそれは、失礼しました」

「解ればいいの」

 出てきた朝食に、物書きさんはすっかり感動してしまっていた。

「本当にティファニーみたい」

「ここではこれが基本になっていますが、ご要望があればおっしゃって下さい。和食も出しますから」

「それは良いわね。久しぶりに和食が食べたいわ。でもここだったら、魚はあまり期待できないけどね」

「海のはですね。川魚だったら新鮮なのが釣れるけど……」

「そうそう、岩魚ね。でもこんなに雪が降っていたら、川まで行くのは危険だわ」

「それはそうですがね」

「……私、お味噌汁って好きなんですよね」

「どんな具がお好みですか」

「何でも。ただ、あまりたくさん入っているのよりも、簡素な方がいいです」

「例えば豆腐だけ、とか」

「そうそう、そんな感じで……それにあげを入れたり、後は白菜だけとか」

「青菜汁も美味しいわよ。……でも、何よりワカメは必需品だわね」

「あ、それ言える。美味しいんですよね。赤にも白にも合っていて」

「……僕は、ワカメはちょっと苦手だな」

「あーっ、偏食はいけないんだ」

「そうよ、ボーヤ。海藻は美容と健康に欠かせないんだから」

 俳優が軽く睨み付ける。

「それともアレルギーか何か、あるのかしら」

「あ、いや、その……単なる食わず嫌いです……」

「じゃ、明日の朝食は決まりですね」

 物書きさんが指を鳴らす。

「ワカメのお味噌汁」

「味噌はどうしますか」

「私はどっちも好きですけど……」

「じゃあ、赤にしましょう。……お豆腐も入れて、ね」

「仰せのままに」

「横暴ですよ、マダム」

「泣き言は言わないの」

 彼と俳優のじゃれ合いを見て、物書きさんが楽しそうに笑った。その眼がふと窓を向く。

「あ……雪、止みましたね」

「本当。晴れてきたわ」

「ね、雪合戦しませんか」

 物書きさんが浮き浮きと言った。

「私、雪合戦ってした事無いの」

「本当ですか」

「だって、出来るほどに積もったことが無いんだもの」

「じゃあ、もしかして雪達磨も作った事が無いとか」

「自慢じゃないが、ありません」

「いさぎの良い子ね」

「でも、雪だるまで思い出したけど……昔まだ小さかったころに、一度だけ凄い大雪に見舞われた事があったんです。そのときに、町の商店街の……カメラ屋さんだったかな……

の店先に、凄い雪像があったんですよ」

「凄い雪像というと」

「そんなに凄い雪だるまだったのかしら」

「違いますって。そりゃ雪だるまも確かにあるにはありましたけど、やっぱり、あまり綺麗じゃなかったんですよね。泥まで一緒にかき集めてて。でも、その像ってそんなに大きくは無かったけれど、とにかくものすごく写実的だったんです」

「へえ、そんなに」

「ええ、子供心になんだか感動して。人の上半身の……胸像でしたっけ……石膏像みたいでしたよ」

 そして物書きさんは、眼をふっと細めた。

「それも学校から帰って来るころには、すっかり溶けてしまっていたけど……」

「……いい思い出じゃない」

「えへ、そう言われると嬉しいな」

 物書きさんは頭の後ろを掻いた。

 外へ飛び出すと、思いのほか雪は深く積もっていた。親切はふかふかと柔らかく、彼は見事に足を取られて、雪の中に頭から突っ込んでしまった。

「おいおい、そんなので転ぶか」

「うるさいなぁ。慣れてないから仕方ないだろ」

「甘い。そんな言い訳は通用しないぞ」

 空はまだ雲が残っていたが、雪はすっかり止んでいた。

 彼は立ち上がろうとして、思った以上に手が沈み込むことに気付いた。

「柔らかいなあ」

「降りたてだからな。気持ちいいだろう」

「うん……」

彼は座り込み、両手で雪を掬い上げた。

「あったかいや」

「え、本当に」

 物書きさんが真似をして倒れこんできた。

 そのまましばらくじっとしている。

「あらら。随分思い切った子だこと」

 俳優は楽しそうに笑っている。熊もさすがに少し呆れた様子だ。

「元気のいいお嬢さんだな」

「溢れてるわね」

「…………っぷはぁ-っ」

顔を雪に埋めていた物書きさんが、息継ぎのように顔を上げた。

「気持ちいい。雪ってあんまり冷たくないんだ」

「濡れないようにして下さいね。幾ら冷たくないとは言え、濡れたら風邪引きますよ」

「はぁい」

 うまく起き上がって、二人は雪を払い落とした。それはさらさらと落ちて行った。

 じゃんけんで二組に分かれる。熊は審判を買って出た。

「そ―れ、頑張れ頑張れ」

「おじさんやめてよ、気が抜けちゃうよ」

「こんなので気が抜けててどうする。ほらほら、早く雪球作らないとぶつけられるぞ」

「うるさい、黙っててよ。それじゃなくても……マダム、僕ばっかり狙ってませんか」

「男の子でしょ、受けて立ちなさい」

「マダム、意外にコントロールがいいんだから」

 言ってるそばで、物書きさんがどんどん雪球を製造していく。

「これ使って。どんどんいっちゃえ」

「じゃあ、遠慮無く……」

 猛反撃が開始された。

「何の恨みも無いけれど……」

 ターゲットを俳優に絞る。

「やるわね、ボーヤ達」

「あ、あれいい手ね」

 おねーさんは何のためらいも無く、自分も雪球製造に着手する。

「おーっ、男同士の一騎打ちになってきました」

 熊が実況中継を始める。

「これも勝負です。許してくだ……さいっ、と」

「まだまだ甘いわね、ボーヤ。そんな口は私と互角になってから吐くものよ」

 俳優はにやりと笑った。

「それにっ、全然誠意が感じられないわ」

「ばれました……かっ、と」

「いいぞ、やれやれ」

「えーい勝手な事ばっかり言ってんじゃ……ないっ」

 飛んでくる雪球を熊は軽々と避けた。

「甘い」

 得意げに笑っていると第二撃目がきた。それも何の苦も無くかわした途端、

「おおっ」

 雪球が四方から飛んできた。

 そのほとんどをかわしたはずなのに、最後の玉が直撃する。

「あらっ、当たっちゃった」

「いいわよ、レディ。コントロールが無いのが幸いしたわね」

「ひっどーい」

「……確かにひどいビーンボール……ありゃあ自分から当たりに行ってるよ」

「もうっ、君まで」

「言えてる言えてる。完全な死角だったわ」

「こらあっ」

 至近距離から物書きさんが、男たちに向かって雪球を投げつけ始めた。おねーさんも面白いから、物書きさんに加担する。

とうとう熊も、防戦をやめて参戦し始めた。もう、敵も味方も無い。

ただハスキーだけが、人間たちの遊びを、ゆったりと眺めているだけだった。


「ああーっ、生き返るわぁ」

 温かい珈琲を両手で包んで、俳優が息をつく。

「でも雪合戦が、こんなに面白いなんて思わなかった」

「ホーンと、ねえ」

おねーさんが熊の方を見上げる。熊は頭に雪を乗せたままだ。

「……ったく」

 苦笑いをしている。結局、最後には全員の集中攻撃に遭ってしまった。

「日頃から恨み買われてるものねぇ」

 俳優が笑う。その頭にも相当の雪が乗っていた。

 彼と物書きさんは、ココアを飲んでいる。皆、なぜか家に入ろうとしない。

「お、もうこんな時間か」

 熊がガレージに向かう。

「お客さん、迎えにいらっしゃるの」

「おお、降り出さないうちに行っておいた方がいいだろうからな」

「また、降るの」

「降るだろうな。この空じゃ」

 彼は空を仰いだ。確かにまだ昼過ぎだと言うのに、空は重く、暗い。

 おねーさんが、熊の頭に乗った雪を払う。

「用心してね」

「解ってるよ。心配するなって」

 そして額への軽いキス。

「あーらら、周りの雪が解けちゃうわね」

 俳優が笑って言うのだった。

 それから皆、各自の部屋へと引き上げて行った。彼は、暖かい部屋でしばらくぼんやりと壁を見つめていたが、やがてうつらうつらし始めた。

 車のエンジンの音で、目が覚めた。

「叔父さん、帰ったのかな」

しかしエンジンの音が少し違う。彼は朝からの熊とおねーさんの会話を思い出した。

「そうか……確か自分で来るお客がいたっけ」

 雪がまだ降り出していた。ぼんやりとそれを見つめる。

(……独りだな)

 話し声も聞こえない。雪はふわりふわりと積もっていく。

 柔らかい音を立てて、小枝から塊が落ちてくる。

 彼は不意に立ち上がると、窓際へ寄った。

 雑木林は雪を被り、時々その枝を震わせる。

 その空気は、あの夜にそっくりだった。

 暖かい炎の色が蘇る。静寂、湯の沸く音n珈琲をたてる音、立ち昇った湯気、そして広がる珈琲の香り……

 雪はまだまだ止みそうにも無い。

 廊下を誰かが渡っていく。

「随分長い旅だったな」

 落ち着いた紳士的な声。それに答えたのは、淑女のような声だった。

「そうですわね。あなた、お疲れになりませんでしたこと」

「いいや」

 彼は、唇をちょっと歪めた。

「だが、お茶が欲しいな。いつものは、ちゃんと持ってきてあるか」

「はい、それは確かに」

「では早速一杯入れてくれ」

「畏まりました」

 ドアが開けられ、そして、閉まった。

 彼は一旦ベッドに腰掛けたが、すぐに立ち上がり部屋を出て行った。

 彼がサロンに降りて来たとき、ちょうど熊が帰ってきた。

「さぁ、どうぞ。段差に気をつけてくださいね」

 そう言いながら、ドアを支える。

「すみませんのう」

「ご親切に、どうも」

 入って来たのは、小さな小さな老夫婦だった。

 本当に小さい。二人とも、熊の胸にも届かない。

 しかし二人とも、杖もつかずチョコチョコと元気に歩いていた。

「こちらの方に……お名前をお願いします」

熊がフロントに導くと、

「はいはい、わしの名前だけでいいんかね」

 と、意外にしっかりした手付きで名前を書き込んでいく。

「そちらの方も、ぜひお願いします」

「だ、そうだよ、ばぁさんや」

「あれまぁ、私も書くんですか」

「お名前だけで結構ですよ」

「それはそれは、どうも」

 そう言うと、さらりと筆を動かした。

「……ご両人とも、達筆でいらっしゃいますねぇ」

 感心して熊が言う。おじぃちゃんは胸を張った。

「わしの連れ添いはな、書道の教室を開いておるんじゃ」

「ほう、道理で」

「じゃがな、字ばかり教えとる訳ではないんじゃ……」

「はいはい、そこまで。すみませんねぇ、おじぃさんはすぐ話を大きくしちゃうから」

 おばぁちゃんが、ほほほ、と笑う。その横でおじぃちゃんが子供のように、

「なんじゃい、人がせっかく……」

 と、ぶつぶつ言っている。

「でも確かに達筆でいらっしゃいますよ。今までいろんな方の字を見てきましたが、こんなに素晴らしいのは初めてです」

彼は何気なく彼らのそばに近付いていった。

「僕も拝見していいですか」

「あらまぁ、いやだ。こんなお若い方に見せるものでもありませんよぉ」

「ほりゃ、これじゃ」

 熊から宿帳をひったくって、おじぃちゃんは指までさして見せた。

 彼はそれを覗き込んで、頷いた。

 かくしゃくとした字の下に、流麗な文字がしたためてある。

 それは、誰が見ても確かに『達筆』だった。

「なんだか、暖かい字ですね」

 彼は思った通りのことを言った。

「ほう、お若いの。この字の良さが判るのか」

彼は微かに笑った。

「だめですよぉ、おじぃさん。この方も困ってらっしゃるじゃないの」

「さ、長旅でお疲れでしょう。あちらに、どうぞ座って下さい」

おねーさんが、二人の背中に手を添えてサロンに導く。そこには既に俳優と物書きさんが降りてきていた。

「まぁまぁ、お若い方がいっぱい……」

「わしらが入っては迷惑かのう……」

「そんな事ありませんよ。こちらへどうぞ」

 物書きさんが一番良い席に二人を導く。おねーさんが椅子を引きながら、

「お茶は何がよろしいですか」

「そうじゃのう……やはり緑茶が良いのう」

「何か、どこのがいい、とかはありませんか」

「何でも結構ですよ」

 笑みを湛えながら、おばぁちゃんがそう言った。

「緑茶ねぇ……たまには良いかもしれないわね」

「なら、いっそ、皆お茶にしますか」

「私はいいけど、他の皆はそれでいいのかしら」

「私はお茶好きだからいいですよ」

「ボーヤはどうなの」

「僕は……そうですね。僕もそれでいいですよ」

「はい。では少々お待ちください」

そう言っておねーさんが台所に消えると、

「お荷物は部屋にお持ちしておきましょうね」

 熊がトランクを一つ持って入って来た。

「すいませんねぇ、わざわざ」

 おばぁちゃんが小さく頭を下げた。そして、急に思い出したように、

「そうだ。お茶請けにと思って、お菓子を持ってきたんでしたっけ。たくさん持ってきたから、皆さんも食べてくださいな」

 そう言ってトランクの中から、幾つか出して並べる。

「わぁ、綺麗……」

 物書きさんが、その内の一つを手に取る。薄紅色の茶巾絞り。

「ばぁさんが作ったんじゃ」

 おじぃちゃんが、ふぉっふぉっと笑う。

「他に煎餅なんかも焼くんじゃよ」

「お上手ですのねぇ」

「そりゃぁ、年季が違うわい。わしゃ、ばぁさんの作ったものでないと、どうもなぁ、こう、食べた気が……」

「はいはいそこまで……御免なさいねぇ、本当にしょうがない人だから」

「何が悪いんじゃい」

「仲がお宜しいんですのね。おばぁさん、今日だけは大目に見てあげてくださいな」

「そうしたいんですけどねぇ。おじぃさんは放っておくとどこまでも増長するんですよ」

「良いじゃありませんの。たまには思いっきり言わないと、ほら、おじぃさん、つまらなそうにしてますわよ」

「おお、おお、いい事言うのう、別品さんや。ほれ、ばぁさんや、たまには存分に誉めさせてみぃ」

「ほんにこの人は」

 おばぁちゃんがまた小さく笑う。

「わぁ、綺麗なお菓子ですねぇ」

 お茶の準備を済ませたおねーさんが、並べられた和菓子を見て感嘆した。

「ねぇ、この作り方教えてもらいましょうよ」

「そうだな」

 せがまれて、熊が苦笑する。

「解ったから、早くお茶をお出しして。俺はこれを部屋に届けてくるから」

「はぁい」

 熊は一階の奥の方に消えて行った。

「あんなところにも部屋があったんだ」

「あら、知らなかったの、ボーヤ。一階にも確か二部屋か三部屋有ったはずよ。ね」

「ええ、和室が二つに洋室が一つ。結構これでも自慢の部屋なんですよ」

「それを言うなら、ここはみんな自慢の部屋になりませんか」

「確かにそうとも言えるけどね。だって不公平でしょ。料金一緒なんだもの」

「……あはは」

 彼はただ笑うしかなかった。俳優は何も言わずにお茶を啜った。物書きさんはしきりに頷いている。

「良い心掛けじゃて」

「ほんに」

 おばぁちゃんが、にこにこと笑ってお茶を飲む。おじぃちゃんは和菓子を口に放り込んだ。

 物書きさんも、茶巾絞りを半分かじってお茶を啜った。

「やっぱり和菓子にはお茶ですよねぇ」

 その言葉に促されるように、彼も物書きさんの真似をする。

「……本当だ。とってもおいしい」

「そうでしょう。私ねぇ、こう言うのとっても好きなのよ。そりゃ、ケーキに紅茶もいいし、クッキーも大好きだけど、やっぱり最中とお茶とか、もうぴったりでしょう」

「そ……そうですか」

「そうよ。それに……」

「お茶と羊羹……ね」

「そうそう、それってもうたまらない」

「あとは梅漬けなんかもいいわよ。紫蘇漬けじゃなくて、塩だけで漬けてあるのとか」

「ええーっ、マダムってそんな趣味があったんですか」

「なによ、そんな趣味って。失礼ね。美味しい物には古今東西は関係無いのよ」

「でも、何だかマダムって、あんまり日本人らしくないものだから……」

「そうでしょうとも」

「しかし、このお嬢さんの言う通りじゃのう。別品さんは垢抜けておるわりには、古風なお人じゃ」

「ほんに、大和撫子ですねぇ」

「それは誉めすぎですわ」

 俳優が口元に笑みを湛える。

「私はそんな上等な者ではありません」

「いいえ、確かにあなたは……いいえ、あなた方は礼儀を弁えた方達ですよ」

 おばぁちゃんは、ただにこにことそう言った。他の者達は、互いに顔を見合わせると、くすぐったそうな顔をしあった。

 ペンション『キャビン』の夕暮れは、穏やかな笑いに包まれていた……

雪玉は新雪ではまともにできないようですね。

きっと当たってもすぐに砕け散ることでしょう。

にしても、和菓子と緑茶はよく合います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ