ふぁいる6 洞窟のその先に!? part2
「それにしても暗いな・・・」
〜洞窟のその先に!? part2〜
紫苑side
「颯太や龍人がいなかったらすごい静かだな・・・」
響夜はちょっと居心地が悪かった。
三人は歩いていた。しかし、龍人達のようにしゃべる訳でもなくただただ歩いていた。
必要なこと以外喋らない紫苑はもとより、いつもは普通に喋る朱奈も紫苑がいるからなのか喋らなかった。
「そうだな・・・いつもは騒がしいが、いなくなるとなんだか静かすぎるな・・・」
紫苑も響夜と同じ思いだっだ。
「それにしても、何で宇佐美はこの中に入って行ったんだ?」
と、響夜は言った。
「確かに・・・理由がわからないな・・・」
「・・・・から・・」
「ん?・・・朱奈なんて言った?」
「永久と刹那がそうするように言ったからだって」
「なんで伊里はそんな事が分かるんだ?」
「聞こえるから・・・」
紫苑が話しかけるとすぐに響夜の後ろに隠れてしまった。
「伊里・・・そんなに俺が怖いか?」
「・・・風間君は優しい人・・・・」
「そうか・・・・?」
「うん・・・だって文句を言いながら眞木君のお世話をやいてる時だってすごく目が優しいもの」
「・・・・・」
「風間君は怖くないよ。ただ、慣れていないだけ・・・多分風間君にはすぐになれると思うな」
「そうか、あと[風間君]は、やめてくれ・・・何か歯がゆいから・・・」
紫苑は顔を真っ赤にしてそっぽを向いていた。
「うわぁ・・・・珍しい・・紫苑が照れてる・・・」
と、純粋な感想を言って来た響夜を睨んでおいた。
「くすくすww面白いのねww私も朱奈でいいよ紫苑君」
「ああ、わかった」
「よかったな!・・・で、いきなり話をかえて悪いんだが何で永久と刹那が宇佐美に言ったって事が分かるんだ?」
いきなり話を変えすぎだろう・・・と、紫苑は思った。
「えっ?なんでって刹那が教えてくれたからだよ」
「刹那に会ったのか?」
「ううん、狭間で会ってからはあって無いよ」
「なら何で・・・『ドォォォォォォン』・・・何の音だ!!」
いきなり奥からすごい音が聞こえて来た。
「行ってみるか?」
「ああ、宇佐美がいるかも知れないからな」
と二人が進むか迷っていると・・・・
『焔なら大丈夫だよww』
「「誰だ!!」」
『うわぁ〜二人ともはもったね〜』
「刹那・・・・」
聞こえて来た声は刹那の声だった。
『うん、正解だよ』
「宇佐美は無事なんだな」
『紫苑は心配症なのね〜焔は今のところ大丈夫だけどできれば急いで奥に進んでね』
「どういう事だ?」
『行ったら分かるよ。あっ!!ちょっと待って!!』
と、刹那が言った途端箱が目の前に降りて来た。
「なんだこれは?」
『響夜、よくぞ聞いてくれました!!中を見てみなよww』
三人が中を見てみると中には刀と二対の銃と青い本が入っていた。
「・・・なんで本?」
『ん〜それは朱奈のだよ、響夜は銃で紫苑は刀ね〜』
「刹那、なんで私のは本なの?」
『それは後からのお楽しみww』
「なんで俺達にこんな物を渡すんだ?」
「「ゾクッッッ」」
響夜と朱奈は寒気がした。
『そんな怖い顔しないで〜紫苑。あなたなが一番わかってると思うけど?』
「ここはそんなにも危険なところなのか?」
『簡単にいえば・・・ね』
響夜と朱奈には何の話なのか分からなかった。
「どういう事だ?」
「いや・・・悪い・・・」
響夜はそれ以上聞かなかった。・・いや聞けなかった。
紫苑は無表情だった。しかし、何も受け付けないというオーラを紫苑は出していた。
「ねぇ、刹那」
『なに?朱奈?』
「なんで私達はこの世界に呼ばれたの?」
朱奈は朱奈なりに話を変えようとしたらしい。
『・・・・ごめんなさい。それはまだ言っちゃダメなの・・・・』
「そうなんだ・・・いつかは絶対言ってねww」
『うん、約束する!・・・・・・待ってそっちはダメ』
「どうした?」
三人は刹那の異様な雰囲気に驚いた。
『紫苑・・・・その先は・・・・』
「刹那!!どうした、刹那!!」
いきなり刹那からの声が聞こえなくなった。
「響夜、朱奈、先に何かあるみたいだが進むか?」
「ああ」
「もちろん」
「じゃあ急ぐぞ」
なんだかこの話が一番ぐだぐだになってるような気がする・・・・。響夜と紫苑のしゃべり方が一緒だから難しいです・・。こんな作者でごめんなさい。