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青い薔薇  作者: AIKU
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ふぁいる5 洞窟のその先に!?

「レッゴーー」


〜洞窟のその先に!?〜




龍人side


「それにしても暗いなぁ〜」


龍人たちは右側の道を今のところ何事もなく進んでいた。



「なんだか心配だわ・・・・」

夢叶が小声で心配そうに言った。


「ん?霧島、何が心配なんだ?」


「だって、いかにも何かありそうじゃない・・・」

確かにお化けとかが出てきそうな雰囲気だ。


「大丈夫だって俺や颯太だっているし、なんたって霧島がいるからな!」


「そうそう」


「えっ!私なんて役に立たないわよ・・・」


「そんな事無いって!霧島はいてくれるだけで安心するから!な、颯太」


「そうそう、だって霧島がいてくれなくて龍人と2人だけだったらだいぶ心配だって」


「五十嵐くんに眞木くん・・・ありがとう」


「お礼なんて言われる様な事してないぜ」 


「そうそう!・・・・それにしても[五十嵐くん]って呼ばれるのってなんか他人行儀っぽいから颯太でいいぜww」


「あっ!なら俺も龍人でいいよ!!」


「うん、わかったわ!じゃあ私の事も夢叶って呼んでね」


「おう!」


「了解〜」

と、楽しげに進んで行っている龍人達だった。



「それにしてもなんで宇佐美はこんな所に入って行ったんだろ?」


「そうだよな・・・何か今の俺達って不思議の国のア○スみたいだよな・・・・」


「確かに俺と颯太と夢叶がア○スで宇佐美がウサギ・・・って!駄洒落かよ!!」


「確かに宇佐美くんの名前ってウサギみたいよね・・・」


「うわぁ〜宇佐美がウサギか・・・ちょっとイメージできない・・・」


「「・・・・・」」

ちょっと考えてしまった龍人と夢叶だった。


「それはちょっとな・・・」


「そ・・・そうね・・・」

 

「でもさ・・『ドォォォォォォォォン』!!・・何の音だよ!!」


「この先からだよな颯太、夢叶急ごう!!」


「お・・・おう」


「うん!」



3人が進んでいくとそこには大きな広場みたいになっている所があった。

その真ん中らへんに大きな箱がありその近くに≪何か≫がいた。

その≪何か≫はゆっくりとだが確実に龍人たちに近づいてきた。



「うわ!なんだあれ・・・」


『あれはね、魔物だヨ』

いきなり声が聞こえた。


「えっ・・・誰?」


『誰ってひどいヨ!永久だヨ』


「へっ・・・永久?・・何で永久の声が聞こえるんだ?近くにいるのか?」


『いないヨ!!狭間から君の頭の中に電波みたいに送ってるんだヨ!』


「そんな事ができるのか・・・?」


『うん、やっと龍人に繋がったけどネ。まったく・・・何でこんなにも繋がりにくいんだヨ・・・』

と永久に愚痴を言われてしまった。


「それにしてもなんで魔物?」


『その世界のはたまにいるんだヨ。で、魔物の倒し方は知ってル?」


「知ってる訳ないだろこっちの世界にはいなかったのに」


『だよネ・・・・どうしよウ・・・』

と、永久と龍人が話していた。


「龍人・・・何でこんな時に一人でブツブツ言ってるんだよ!!」

と颯太に怒られてしまった。


「えっ!独り言じゃなくて永久と話してるんだけど・・・」


「はぁ〜?永久なんて何処にもいないぜ?」


『多分颯太にはまだ聞こえてないんだネ』


「そうなんだ・・・」


『まぁとにかくそこらへんに隠れれる所はなイ?」


「隠れれる所・・・・・あった!!」

壁と壁の間に人が1人づつ入れそうな所があった。


『じゃぁとにかくその中に入って隠れテ』


「わかった!・・・颯太、夢叶こっちだ」

颯太と夢叶を壁の方に読んだ。


「この中に隠れるのね!」

さすがは夢叶、龍人が言う前にわかってくれた。


「なんだかよくわからないけど俺も従う」

と、颯太は言った。

そうして三人は中に入った。


「てかさぁこの中に入って大丈夫なのか?」


「あっ!・・・・確かに・・・」


『それなら大丈夫だヨ』


「「うわぁ!!」」

いきなり声が聞こえたらしく颯太と夢叶が二人して驚いた。

そりゃそうだ・・・・俺だって驚いたモン・・・・。


『うわぁ・・・って僕はお化けかヨ・・・』


「その喋り方は永久?」


『その通りだヨ・・・龍人とは違って一発でわかってくれたから許してあげるヨ』

あっ・・・・やっぱり根に持ってたんだ・・・。


「それよりなんで大丈夫なの?」


『それはネ、あの魔物は光に寄ってくるからペンライトの光が見えないその中なら近寄ってこないんだヨ』


「そ・・・・そうなんだ・・」


「朱奈と響夜と紫苑・・・・大丈夫かなぁ・・・・」

と、颯太らしくない声で呟いた。


「そうね・・・大丈夫かしら・・」

夢叶まで心配だったらしく不安そうに言った。


「大丈夫だって!!だってあっちには紫苑がいるんだぜ、あの紫苑が!!」


「・・・そうだよな、それに響夜も朱奈もいるもんな!!」


「そうね絶対大丈夫よね」

二人ともいつも通りに戻ってきた。


『話してるところ悪いんだけど、魔物がいなくなったみたいだヨ』



「って事はもう出てもいいのか?」


『うん、いいヨ』


「じゃぁ出ようか!!」


「「うん!」」


そして龍人達は穴から出た。

そこには永久の言ったとおり魔物はいなかった。


「それにしてもさぁ〜この箱の中に何があるんだ?」


『颯太、よく気が付いてくれたネ!それは僕たちからのプレゼントだヨ!!』


「プレゼント?」


『まぁ百聞は一見にしかず、って事で中を見てみなヨ』

永久がそう言ったので龍人達は中を見てみた。


「なんだこれ!」


「剣と弓と・・・本?」

中には何と夢叶が言ったとおり剣と弓となぜか白い本があった。


『剣は龍人、弓は颯太、その本みたいなのは夢叶のだヨ』


「私はなんで・・・本?」


『理由は単純。一番、素質があるからだヨ』


「素質って何の素質が私にあるって言うの?」


『まぁ・・それは持っていたらわかるヨ・・・それより龍人と颯太、使い方は何となくわかるよネ』

なんとなく話を逸らされたような気がする・・。


「うん、何となくなら分かるけど・・・」


『ならいいヨ。まぁ今は必要ないけど必要になったらちゃんと使ってネ』


「必要になるなんて事あるのか?」


『そのうちネ・・・アッ!!そっちはダメだヨ!!』


「えっ?何がだめなんだ?」


『・・・そっちは・・・龍・・その先に・・・・プツン』


「永久どうした?永久?永久?」


「何があったのかしら?」


「この先に何かあるんだよな・・・龍人、夢叶早く行こう!!もしかしたら宇佐美に何かあったのかも」


「そうだな夢叶俺達のうしろにいろよ」


「えっ・・・うんわかったわ」


「じゃあ早く行こう!」








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