ふぁいる4 洞窟のその中に!?
「うわぁ〜真っ暗だ〜」
〜洞窟のその中に!?〜
「颯太の言う通り真っ暗だな」
「宇佐美がペンライト落としていってくれて助かった〜」
と先頭の紫苑と龍人が話していた。
「きゃぁ!!」
「わぁ!!霧島?どうしたの?」
「いったー・・・・ごめんなさい・・転んじゃった」
「夢叶、大丈夫?」
「ええ、なんとかね」
「苔で滑ったんだな・・・霧島、足から血が出てる・・」
洞窟の中は苔や水で滑りやすかった。
「わぁ!紫苑の言うとおり血が出てる!!」
夢叶の足から少しだけだが血が出ていた。
「え〜っとここら辺に・・・・・あった!」
「絆創膏?」
夢叶がポケットに入れているポーチから出したのは絆創膏だった。
「私よくこけるからいつも持ち歩いてるの」
「へ〜そうなんだ。何か意外だな」
と、こんな話をしながら歩いて行くと紫苑がいきなり立ち止まった。
「分かれ道だ・・・・」
紫苑の言うとおり道が二手に分かれていた。
「宇佐美はどっちに行ったんだろうな?」
「たしかに響夜の言うとおりだ」
「えー・・・どうしよう」
「二手に分かれるか・・・・」
と、いきなり紫苑が提案してきた。
「えっ!!でも、もし迷ったらどうするのさ」
「颯太の言うとおりだぞ紫苑!」
「ならほかにどんな手がある?」
「「うっ・・・・・・」」
龍人と颯太は一瞬にして黙らされてしまった。
「って事でいいか?」
「ああ」
「うん、私達はいいけど・・・どういう風に分かれるの?って朱奈が言ってるんだけど・・・・」
夢叶の後ろから朱奈が顔を覗かせていた。
「霧島と伊里は俺達4人が2人づつ分かれるからどっちについて行くか決めてくれ」
「えっ!霧島と朱奈は一緒じゃないのか?」
と、なぜか颯太が驚いた。
「颯太、もし何かあったら女子が2人一緒だと助けれないかもしれないだろ」
「あっ・・・・そうか」
「じゃあさっさと決めようぜ〜」
「ああ、そうだな」
「「「「グーとーパッ」」」」
じゃんけんの結果パーは颯太と龍人、グーは響夜と紫苑となった。
「なんていうか、片方はすごく心配なメンバーだな・・・・」
「心配とはなんだしんぱいとは!!」
「いや、そのままの意味だが(黒笑)」
「いや・・・ゴメンナサイソノ通リデス」
そ・・・颯太片言になってるし。
「まぁ・・心配だが2人とも運動神経はいいから大丈夫だろ・・・」
「私達もどっちについて行くか決めたけど・・」
「ああ悪い、どうなった?」
「私が眞木くんと五十嵐くんについて行って朱奈が風間くんと潮崎くんについて行くことになったわ」
「そうか、打倒だな・・・」
「風間くんってたまにひどいよね(泣)」
夢叶が嘘泣きの真似をすると紫苑はあせりだした。
「あ・・・・悪い・・そういうつもりじゃ無かったんだが・・・」
「あ〜紫苑が女の子泣かしてる〜」
「颯太お前は黙れ」
さすが紫苑、眼だけで颯太を黙らせた。
「ふふっ、冗談よ。私だってこの中で一番運動神経が無い事くらいわかってるわ」
「あ・・・悪い」
「風間くんって意外と素直なのね」
「意外か?」
「ふふっ、気にしないで」
夢叶は一通り紫苑で遊んだあと龍人たちの所に行った。
「紫苑って意外とからかわれ易いんだな」
と、颯太が言ったをまたもや目で黙らさせて紫苑は思った。
(霧島って意外と黒い?)
「紫苑そろそろ行こうぜ」
と龍人とが言ってきたので紫苑は考えるのを止めた。
「じゃあ俺と颯太と霧島は右に行くな!!」
「ああ気をつけろよ」
「そっちもな」
「もし宇佐美がいないと判断したらすぐに引き戻して初めに落ちて来た所で待ち合わせだ」
「了解〜」
「じゃあな!」
ついに冒険が始まった・・・・・。