ふぁいる2 狭間の世界
ピカァァァァーーーーーーーーーーー
と、学校に光が降り注いで来たのだ。
〜狭間の世界・・・〜
「「うわぁぁぁぁぁぁぁ」」
ドサッ・・・・・・いきなり地面(?)に激突してしまった。
「っ・・・いってぇ・・・」
「龍人、大丈夫か」
と、紫苑が聞いて来た。
「なんとか大丈夫だけどさ・・・ここは何処なんだ?」
「さあな・・」
二人のいる場所は光に包まれているかのように温かく不思議な所だった。
「ここは狭間だヨ」
「そうここは狭間なの」
いつの間にか俺達の近くに小学生くらいの子が二人立っていた。
「狭間・・・?」
「「うん」」
「なぜ、君達はここにいるんだ?と言うか君達はだれなんだ?」」
「あっ!そういえば・・・」
紫苑お前はこういう時でも冷静なんだな・・・。俺なんて、てんぱってるのに・・・。
「僕は永久 (トワ)」
と、右目の赤い短髪の子が言った。
「私は刹那 (セツナ)」
と、左目が赤い長髪の子が言った。
「永久に刹那か・・。よろしくな。俺は紫苑でこっちは龍人だ」
「永久に刹那よろしくな!」
「「うんよろしくね」」
「で、なんで二人はここにいるんだ」
「僕たちが二人を呼んだからだヨ」
えっ・・・?どういう・・?
「え・・・永久と刹那が俺たちを呼んだのか・・?」
「うん、私達が二人を、って言っても二人だけじゃないけどね・・・呼んだんだー」
二人だけじゃない・・・・?
「他の人もここにいるのか・・?」
「「うん、何人かは先に行ったけどね」」
「その何人かは、誰なんだ?」
「う〜ん、それは二人が行ってからのお楽しみなの!」
と、その時だった
ピカァァァァァァァーーーーーーーーー
「「ぎゃぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー」」
「わぁ!」
「・・・チッ・・・・」
と言う悲鳴(?)が聞こえてきた。
龍人と紫苑が悲鳴が聞こえた方を見てみると目映い光の中に人がいた。
「そ・・・颯太に響夜?それに・・宇佐美と霧島・・か?」
その悲鳴の主は上から颯太と夢叶、響夜、焔だった。
「あぁぁぁーーーーー!!龍人ーーー!!」
「紫苑もいるな・・・」
「・・・・。」
「え〜っとここはどこ?・・・わぁ!!朱奈、大丈夫!!」
夢叶の近くに気絶している朱奈の姿があった。
落ちて来た時に気絶してしまったようだ。
「わぁーー!朱奈大丈夫か?」
「うっ・・・・あれ・・・颯太・・・ここどこ?」
「確かに朱奈の言う通りだな・・・。紫苑ここは何処だ?」
と、響夜が紫苑にだけ聞いて来た。
「むっ・・・。なんで俺じゃなく紫苑に聞くんだ・・・」
「俺の方が確かだからだろうな。なんか文句あるか?」
「い・・いえ。ナンデモナイデス・・。」
む・・・無言の圧力が・・・。
「・・・・で、ここはどこなんだ・・・・」
と、痺れを切らしたのか初めて焔が喋った。
「「うわぁー!宇佐美が喋った!!」」
颯太と俺が言った途端かる~く睨まれた。
「・・・・。」
ドゴッ
「颯太に龍人一回だまろうな(黒笑)」
「ひぃ!!・・・出た響夜の黒笑み・・・。」
そ・・・颯太・・響夜に睨まれてるぞ・・・。
「悪いな宇佐美この馬鹿どもは黙らしておく」
「・・・いや・・・。」
「あの〜結局ここはどこなの?」
夢叶の後ろにいる朱奈もうなずいている。
「「ここは狭間だよ」」
永久と刹那は言った。
「狭間・・・?というか貴方たちは誰?」
「僕は永久」「私は刹那」
「「よろしくね」」
先程と同じ様な挨拶をした。
「私は夢叶で後ろにいる子は朱奈、よろしくね」
「「うん」」
「俺は颯太」
「俺は響夜だ」
「・・・焔」
「えーーーー宇佐美名前だけかよ」
「・・・だめか・・?」
「ここはなんか一発芸を・・・・『颯太お前は黙ろうな(黒笑)』・・すいません・・」
「・・・・。」
「宇佐美、本当にしようとしなくていいぞ」
ひそかに一発芸を真剣に考えていた焔を紫苑はさり気無く止めていた。
「で、狭間ってなになの?」
さすがは夢叶、話をもとに戻してくれた。
「う〜んとね、狭間は世界と世界の間だヨ」
「世界と世界の間・・・?」
「うん、世界と世界の間なの」
「なんで俺たちがそんな所にいるんだ?」
と響夜が言うと。
「「それは僕たち[私達]が呼んだから」」
「あっ!それは俺達もきいてない!」
「そういえばそうだな」
珍しく紫苑も同じ意見だった。
「「先に行った子達にも言ったけどみんなにはして貰いたい事があるの」」
「して貰いたい事?」
「うん、今とはちがう世界に行って貰うんだヨ」
「なんでちがう世界・・・。というかそんな事が可能なのか?」
「あっ!!確かに紫苑の言うとうりだよそんな事ができるの?」
俺は紫苑の言っている事は確かだと思った。
「私達ならできるのー」
と、緊張感のない声で刹那は言った。
「で、出来たとして違う世界で君達は俺達に何さしたいんだ?(黒笑)」
響夜サンかる〜く、きれてませんか?(by 颯太)
「あっちに行ったらわかるヨ」
「そう、あっちに行ったらね」
二人は怪しげな笑みで言った。
「えっ・・?どういう意味・・・?」
「そのままの意味なの」
「そのままの意味?」
どういう・・事・・・・?
「「いってらっしゃい」」
「えっ・・・」
まだ聞きたい事はいっぱいあるのに・・・・・。
ピカァァァァァァァーーーーーーーーーー
と、また光が俺たちを包み込んだ。