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始まりの鳥  作者: 一賀 博隆
第一章
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タイトル未定2024/04/30 19:10

 そこに現れたのはこの世界で最強の称される7人である七龍剣のうちの1人、セレスティア・ソレイアであった。


「お嬢さん、どうされましたか?」


「私の夫が突然現れた天の怒りの使徒(ミューダン)と戦っているんです。ですから一刻も早く助けに行ってください。お願いします....」


「ちょっとまってください。先ほど守護隊の方が言っていたように、出現したとの報告は受けていません。」

「(どうしてこの女性は天の怒りの使徒(ミューダン)に襲われたといっているのだろうか。)」


 そんな時、一つのある仮説が思い浮かんだ。だが、それはあまりに信じがたく、あってはならないものでもある。

 最近、奇妙な噂を耳にすることがあった。天の怒りの使徒(ミューダン)が人語を喋るといった内容であった。普通、彼らは言語を介さず本能のままに破壊を行う怪物である。言語というのは本能の領域を逸脱した真の知性なのだ。もし仮に、言語を話すという話が事実であるならば、それは天の怒りの使徒(ミューダン)という種の進化であり、今まで死力を尽くしてやっと均衡した状態にもっていった人類を絶望的にまで敗北の淵に立たせる宣言でもあるのだ。



「お尋ねしたいことがあるのですが、その天の怒りの使徒(ミューダン)は言語を介していましたでしょうか?」


「はい。それがどうかしたんですか?」


 敗北。その一言が真っ先に頭に思い浮かんだ。あろうことか世界最強の一人である男が。しかし、助けを求める声を無視するのはセレスティア・ソレイアの道義に反する。


「いえ、大丈夫ですよ。すぐに夫さんのもとへ行きましょう。一刻を争うかもしれません。」


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