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始まりの鳥  作者: 一賀 博隆
第一章
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第一章 第三話 「天は無慈悲な殺戮者」

お久しぶりです。3年ぶりの更新となってしまいました。初めてこの作品をご覧になる方のために、この回からでもわかるように簡単なあらすじを書かせていただきます。


あらすじ:

突如として現れた、雷鳴とともに現れる天の怒りの使徒ミューダンに為す術もなく追い詰められている世界に生まれたこの作品の主人公ライズ・ノア。両親は彼を病院に連れていき、3歳から一部の子供に与えられるという能力の鑑定をしてもらった。結果、ノアには才能があることが判明し、国が主導する能力者専用の訓練所に入ることを勧められるが、その施設の不透明さを怪しんだため、その誘いを保留にして帰宅することにした。

「あなた、最近ちゃんと眠れてる?」


「自分の子供のことを考えると眠れなくてね。あの育成所にはなにか気味の悪いものを感じるんだ。施設に関する情報なんて一度も耳にしたことがない。とはいっても、僕たちの家ではノアの才能を十分に活かせるほどのお金もコネもないし....」


 ノアの家庭は一般よりも比較的貧しく、贅沢なんてできるほどのお金を持ちあわせていない。ましてや、能力を増強させるための強化ポーションはもってのほかだ。



「ノアに危険が及ぶ可能性が少しでもあるなら私は反対よ。いくら才能があるといっても命をかける必要なんてない。あの子には安全に幸せに生きてほしい。」


「安全か。この世界にそんな場所なんてあるのかい?自然災害はこれまでの比にならない程起きているし、天の怒りの使徒(ミューダン)がいつどこに現れるのかわからないんだ。ならば国が関与しているあの施設のほうが少なくともここよりも安全なはずだよ。」


「あなたの言いたいことは分かるわ。でも....」


「わかった。じゃあ3歳になるまでは僕たちが育てよう。それからの判断はノア自身に決めさせよう。あいつの人生はあいつが決めるべきだからな。」






ーーー運命は平穏をもたらすわけもなく、()()()()()()()()()()



「伏せろ!」


轟音とともに屋根が崩れる。父は咄嗟に妻をかばい覆いかぶさるようにして床に伏せた。


「やっと見つけたよね。苦労したよね。大変だったよね。疲れたよね」


瘦せ細った男は不敵な笑みを浮かべ絶望を宣告する。


「じゃあ.....殺すね」

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