まえがき
はじめましての方も、そうでない方も、ベロンベロンでこんばんは。渡邊裕多郎ってもんです。
以下にあげる話は、2012年4月28日に発売された、エンターブレインKCG文庫「狼男と人魚姫」
http://www.amazon.co.jp/dp/4047280062
の、第二巻になるはずだった話です。
二巻も書いてほしいと注文をいただいて、書いて、読んでもらって「これでOKです」という言葉ももらったのに、残念ながら出版されなかったです。
もちろん、そういうことはあってもおかしくないって、ろくごまるに先生も「カドカワ 富士見と独占契約したけど本が出ないハートフル物語ストーリー」で書いてたし、俺だって、とくに腹を立てているわけじゃないです。むしろ、一巻だけでも出版させてもらって、KADOKAWA様には感謝しているくらいです。
ただ、書くだけ書いて、誰にも読まれないというのは、やはりもったいないと俺も思ったわけで。内容が二巻だから他社への持ち込みもできないし。
そこで編集部にメールして
「カクヨムにあげていいですか?」
と質問をしました。
「一週間待って、何もご返事をいただけなかったら『制止の声がかからなかったんだからOKなんだろう』と判断します」
こうも言っておきました。
で、返事がきたのかこなかったのか? きたとしたら、どういう返事をもらったのか? というのは、ここでは書かないです。プライバシーとか個人情報とか企業秘密とか、いろいろあると思うし。
とりあえず、結果として、カクヨムにあげさせていただくことにしました(それで、そのあと、こっちにもあげさせていただきました)。二巻の内容だから、一巻を知らない方には理解不能だと思うけど、その点はご容赦を。一巻はKindle版が発売されているので、あげるわけにはいかないし、そもそも過去に一度、うちのパソコンが壊れて、そのときにデータも消えてるからどうにもならねえんです。
ただ「二巻をお待ちしております」と言ってくださった方々がいらっしゃったので、そういう方々に読んでもらうためにあげました。42字×34行編集で118ページ。105,704文字です。