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秋の宮島、いくつ島?

作者: 多嘴処占

 

 

これはある日の、俺と恋人との会話


「ねーねー?

 今度、一緒に旅行したいって言ってたよね?

 わたしは宮島に行きたいなー」


「連休は宮島に旅行か。

 まあ、まだ暖かいし、

 水の冷たさも気持ちいいかもね」


「ん? どうしてそういうこと言うの?

 『秋の宮島』って言われるぐらいだから、

 宮島は秋に行くのが一番なんじゃないの?」


俺の恋人は、ちょっとおバカさんです。


「あー、宮島は広島県にあるんだけど、

 広島県は昔、安芸(あき)の国と呼ばれてたんだ。

 安い芸って書く安芸のことね」


「安い芸だなんて言ったらダメ!

 芸人さんは必死なんだよっ!」


「おかしい……なぜここで俺は怒られた?

 まあ、安芸の事はいいや。

 連休の旅行として宮島に行くのはいいよ。

 (いつく)(しま)神社は俺も行った事ないし」


「いくつ島? いくつ島があるの?

 数えきれないぐらいたくさん見えるの?」


「いくつ島じゃなくて、いつく島、(きび)しい島と書くの」


「い、いくつ、いくつく島神社!」


「い・つ・く。小鳥が神社の鳥居に居着く、と考えてごらん」


「いくつ……いくつく……いつくつ島神社!!」


「ああもう可愛いなあ、よしよし。

 秋の旅行は、安芸の厳島神社で楽しもうね。

 でっかい鳥居が水の中に沈んでいるのはきっと絶景だぞ」


「うんっ!」


俺の可愛い彼女は、ちょっとおバカさんです。

 

 

 

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