子供部屋
声劇 《子供部屋》
キャスト
子供:♂♀
無邪気な子供。指ぱっちんができる人が演じるの推奨
達也:♂
4人組のリーダー担当。少し熱くなりやすい癖がある
学 :♂
4人組のスケベ担当。口数少なく。静かに喋る
由紀:♀
4人組のお色気担当。ナイスバディ
莉子:♀
4人組の霊感担当。霊感が少しあり、普通感じないことも感じられる
達也「ん・・・ここは?」
由紀「やっと起きたわね」
達也「おい・・・俺は自分の部屋で寝ていたはずだが。なんでお前が上にのっている」
莉子「たぶん。周りみれば少しはわかると思うよ」
達也「なんだ?子供部屋?それにしても真っ黒じゃねえか。子供の教育によくねえぞこれ」
学 「正確には・・・赤黒・・・」
由紀「学。どこ見て言ってるの?」
学 「ふともも・・・不用心に達也に跨るのが悪い」
由紀「ぶっとばしてやる」
子供「ちょっと!ちょっと!僕の部屋で何好き勝手やってるのさ!」
達也「誰だ?」
由紀「誰かの弟(妹)じゃないの?」
学 「違う・・・」
莉子「・・・この子。普通じゃない」
子供「え?お姉さん僕のことわかるの!?」
莉子「君だよね?私たちをここに連れてきたの」
達也「は?こんなガキが?いったいどうやって?」
莉子「分かんないけど。ここに来る直前に感じた感じと似た感じをこの子から感じるの」
由紀「莉子が感じたってことは。霊的な何かかしら?」
子供「ねーねー。なんで内緒話してるの?僕も混ぜてよ」
莉子「ねぇ。君の名前は?」
子供「名前?名前なんてどうでもいいよ。ねーねー遊ぼうよー」
達也「こいつ話通じねえぞ」
由紀「まるで誰かさんね」
学 「・・・ノーコメント」
莉子「ねぇ。私たちをもとのところに戻してくれないかな?」
子供「んー・・・じゃあかくれんぼしよう!僕が負けたらお姉さんたちをここから出してあげる!」
達也「存外に話が通じたな」
子供「で、僕が勝ったら。部屋の模様替えを手伝ってよ!」
由紀「そんなことでいいの?それくらいならいいわy―」
莉子「ダメ!」
子供「もう遅いよー!じゃあ。ゲームスタート!ルールは簡単。20分で僕を見つけて、捕まえられたら勝ち!」
達也「おい!ちょっと!」
子供「ばいばーい!」
(指ぱっちんの音)
学 「消えた・・・」
由紀「見ればわかるわよそんなこと。どうするの?」
莉子「こうなったら、見つけるしかないよ。負けたら模様替えを手伝わされるけど。それだけで終わるとも思えないし」
達也「この部屋にいるんだよな?」
莉子「・・・たぶん」
由紀「たぶん?莉子なら感じられるんじゃないの?」
莉子「ここはあの子のテリトリーだし、あっちの誘いにのっちゃったから。流石に・・・」
子供「ああそうそう。」
由紀「うわっびっくりした!って姿見えないし、声だけ?」
子供「もし。僕が勝ったら模様替えする前に一人死んでもらうから」
達也「は!?何言ってんだお前!?」
莉子「やな予感したんだよね・・・」
由紀「とにかく探さないと!」
学 「身を低くして・・・机の下とか探すといいと思う・・・」
由紀「こういう時くらい少しはブレなさいよ!」
達也「だめだ。みつかんねえ」
莉子「時計がないから時間もわかんないし。どうしよう・・・」
由紀「・・・おびき寄せましょう。霊とはいえ子供だもの。きっとお菓子には弱いはずよ」
達也「は?」
由紀「ねぇ!出てきてくれたら、おいしいお菓子あげるわよ!」
子供「お菓子!?」
学 「出てきた・・・」
達也「捕まえ!・・・た?」
莉子「さっきの子によく似た人形ね」
子供「なんてね。僕そこまでお菓子好きじゃないんだ」
由紀「ね、ねぇ・・・今私。見ちゃいけないもの見えたんだけど・・・」
達也「ん?どうした?」
由紀「今ね。なにもないところからその人形が飛び出てきて、その近くにあった別の人形がふっと消えたの」
学 「それは・・・」
莉子「あの子自身が姿を消してるってこと!?」
達也「卑怯じゃねえか!そんなん!」
子供「え?でもルール違反じゃないよ?おねえさんたちが「姿を消すのはなし」って言わなかったんじゃないか」
達也「こいつ・・・」
学 「いいこと・・・思いついた」
由紀「一応聞いておくわ」
学 「由紀・・・脱げ」
由紀「よし。あの子に殺される前に私がお前を殺してやるわ」
学 「まて・・・あいつは、お菓子に反応しつつ好きじゃないといってるあたり俗にいう。マセガキの気がある。そこで
由紀が脱ぐことであいつを興奮させ鼻血を出させることで、集中を切らさせ、姿を現したところを捕まえるんだ」
由紀「なんでいきなり饒舌になってるのよ!しかも地味にちゃんとした作戦っぽいこと言ってるんじゃないわよ!」
学 「見たいのは本当・・・でも・・・脱げというのは冗談」
由紀「こいつ本当に殺してやろうかしら」
学 「本当の作戦は・・・囲って追い詰める・・・捕まえられる以上・・・触れられるはず・・・」
莉子「それで囲うわけか・・・時間もなさそうだし。やってみる価値はありそうだね」
達也「で、囲いを縮めたはいいが、本当にここにいるんだろうな」
莉子「たぶん?」
由紀「まぁ、やってみればわかるわよ」
学 「そうだね・・・」
達也「じゃあいくぞ!せーの!」
子供「わわっ!捕まっちゃった!」
達也「っしゃあ!」
由紀「やったわね!」
莉子「よかった・・・これで・・・」
学 「勝ち・・・」
子供「でも、残念。時間切れだよ」
4人「・・・え?」
子供「お兄ちゃんがお姉ちゃんを脱がそうとしていた時にはもう。時間切れてたんだ。」
由紀「え?でも・・・その時には何も・・・」
子供「じゃあ模様替え・・・手伝ってね!」
指ぱっちんの音
達也「ぐは!な、なん・・・げは!ごは!」
由紀「達也!?」
学 「血を吐いてる・・・」
莉子「うそでしょ・・・!?。熱い・・・体が・・・熱い!はぁっ!はぁっ!」
由紀「莉子!?」
学 「熱い・・・すごい熱・・・!?」
由紀「学!?・・・え?手が・・・」
学 「――!――!」
由紀「喉も!?どうして!?」
子供「ほら。君たち大人がよく言ってるじゃない。れんたいせきにん。ってさ」
由紀「やめて・・・助けて・・・!?」
子供「おねえちゃんは僕好みの体してるから、絞ってあげるね。雑巾みたいに。ぎゅー!って!」
4人「うあああああああ!」
子供「あははは!最近黒ずんできちゃってたからなー!また真っ赤に模様替えできたよ!お姉ちゃんたち。ありがとう!」
完