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戦闘訓練

「…朝か。いい加減この生活から抜け出さないといけないな」


琴羽が日本に帰りたいことが分かってから2週間弱昼に起きて二人で話したり俺が作ったリバーシで遊んで夜になったら寝る生活を送って来た。何日も動いてないしこれ以上優斗達に迷惑をかけたくない。


「とりあえず琴羽起こすか」


琴羽は朝に強い、二,三回声をかけると目を擦りながら起きた。


「おはよう。今日は外に行きたいんだがいいか?」


「うんおはよう。いいけどなんで?」


「優斗達にもう迷惑かけるわけにはいけないし、銃を使える用に練習もしたいしな」


雪彦は10発撃てば8発当たるが琴羽は10発撃っても3発ぐらいしか当たらない。もし琴羽が一人の時に単体でこられると倒せないかもしれない。最低でも6発は当たるぐらいにはなってほしい。



***



街からすこし歩いて開けた場所に零戦をだした。座席に座って膝の上に琴羽を乗せてベルトを閉めた。琴羽の身長は俺より頭一つ分ぐらい小さい。前が頭で見えなくなることはない。零戦のエンジンをふかしスロットを入れ片手で琴羽を抱き寄せ離陸する。上空には妖精達が乗っている艦載機が飛んでいて俺たちを中心にして飛んでいる。今回妖精達を呼んだのはどうせなら妖精も一緒にやってしまおうという魂胆なのだ。


「どうだ零戦は」


「飛ぶときは怖かったけど今は楽しいよ」


「それは良かった。もうすぐおりるぞ」


前にスキルを試すために使った場所が見えて来た。妖精達の編隊から抜けて着陸した。琴羽を抱えて零戦を降りアイテムボックスに入れておいた加賀と飛鷹を海に出した。緑色の信号弾を打ち上げ準備ができた事を知らせる。次々に艦載機が降りては飛んで行った。琴羽には米軍でも使われているベレッタM92で練習してもらう。


「琴羽にはこの拳銃を使って練習したいと思ってる。この銃は最初に装填すると後は引き金を引くだけで打ち続けれる。あの的を狙って撃ってみて」


琴羽は木でできた的に銃口を向け引き金を引いた。短く悲鳴をあげてお尻から転んだ。


「琴羽! 引き金から手をはなせ!」


弾が装填されている状況で引き金に手をおいとくのはまずい構えてない状況で発砲すると銃が顔に当たって大変な事になる。


「撃って終わったら必ず手を離す。いいな?」


「うん」


「今ので色々分かった。まず膝と肘を伸ばしきってること、脇を締めてない事、最後に引き金を指の腹で引いてない事だ」


膝と肘を伸ばしきってると衝撃を吸収出来ずに怪我をしかねないし脇を締めてないと拳銃がぐらぐらして狙いが定まらない、手の腹で引かないと狙いがずれる。


「まず膝と肘を若干曲げる事と脇を締める事を頭に置いて撃ってみてそれができたら指を意識して撃ってみて」


琴羽は読み込みが早く100発ぐらい撃つと構えをマスターしていた。このまま練習するように伝えて妖精のほうに行った。



***



「どうだ?」


「訓練は順調に進んでいます。ですが空母の数が少ないので時間がかかってしまっています」


やっぱり足りなかった。一番最初に話しかけて来たリーダー妖精に訓練スケジュールを見せてもらった。艦載機のパイロットは最低200時間ほどの発着艦訓練をしなければいけない。艦載機のパイロットだけでも500人ほど居る参加してないのも入れると千人以上居る。今の渋滞でこの人数を訓練しきるのは効率が悪すぎるしかも今訓練しているのはプロペラ型の旧型艦載機、ジェット機を運用するまでにどれだけの時間がかかるか考えたくもない。


「空母が足りないんだよな?」


「今のままだと実戦投入するまでかなりの時間がかかりますね」


「スキル選択」

全対応オールマイティー最強兵器』


スキルを発動させ赤城、飛龍、蒼龍、信濃、雲龍、天城、阿蘇、隼鷹、瑞鳳の空母9隻。護衛艦いずも。彗星、天山、流星、震電合計900機召還した


さすがに900機全てを空母の格納庫まで運ぶのは大変だから妖精に渡された笛を吹いた。


『なにかあったのか?』


吹いてすぐ頭の中に声が響いた。


「おお、ちゃんと繋がるんだな」


『繋がらなかったら笛を渡した意味が無いだろう。でなんのようだ?』


「そうそう手伝ってもらいたい事があるんだが」


『分かった今500人ほどヘリで送った』


礼を言うと逆にお礼を言われた。特になにもしてないのに。ヘリが来るまでできるだけ沢山の艦載機を格納庫に持って行くつもりだったけど10分もしないうちにヘリがワルキューレの騎行を轟かせながら現れたため空母1隻分しか運べなかった。ヘリは輸送機9機と戦闘ヘリ5機でやって来た。戦闘機はいずもに着艦して輸送機は俺の後方に着陸した。妖精達はヘリから降りるとすぐに俺の前に一列に並んだ。


「第一戦闘団及び第二整備班482名参上しました!」


「えっと…休め?君たちにはあそこにある艦載機を空母の格納庫に入れてほしいんだがいいか?」


妖精達は一糸乱れぬ返事をするとどんどん艦載機を空母のそばにおいてクレーンで空母に乗せていく。ちゃんとした港がないので空母もあまり陸に寄れていない。早く各軍施設を整備しないといけない。艦載機の積み込みが終わるまでF-15の練習をする事にした。舗装されていない場所から離陸するのは危ないから一番飛行甲板が長くて甲板全体がセメントで出来てる信濃から発艦する事にした。初めて空母から発艦するため心配だったがそこは妖精のサポートで大丈夫だった。


 

***



飛行を始めてから1時間経ったぐらいに何も映していなかったレーダーになにかが映った。その方角を見てみると


「ドラゴン!」


赤く禍々しい色をしたドラゴンがレアシス方面に向かって猛スピードで進んでいた。

二体目のドラゴンです。今度はちゃんと強いドラゴンなんでしょうか?

次回レアシスの危機

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