帰りたい
すこし短いですがどうぞ
「かえりますか」
高機動車に乗りレアシスに帰る……はずだった。でもね自分の後ろに老若男女いろんな人が居たらビックリするよね?
「えっと。君たちは?」
「なに言ってるんですか。貴方が呼び出した妖精ですよ。」
双眼鏡を持った緑色の服の少女が前に出て来て教えてくれた。でも呼び出した記憶はない。聞いてみた所その兵器を運用するための必要最低限の妖精が一緒に呼び出されるらしい。その妖精は妖精使役で呼び出した訳ではないから召還数は減らないらしいでも妖精が主にしてもいいと思った時はその者の傘下に入るらしいこの場合も召還数は減らないそうだ。
「とゆうわけなのでここに居る21500人の妖精を貴方の傘下に入らせてください」
「いいけど衣食住を保証するのにはしばらく時間がかかるぞ?」
「それでも良いです。私たちは死んでもしばらくしたら復活しますし、それになにも食べなくても生きて行けますので」
「わかったここに居る全ての妖精を俺の傘下にいれる」
「ありがとうございます」
「まず船の状況をおしえてくれ」
妖精は小さくうなずくと説明してくれた。どの船も今すぐ戦闘をしても大丈夫なこと空母にはあらかじめ艦載機が積まれている事など教えてくれた。できれば妖精を増やしてほしいらしい。
「小さくなってもらってこの車に乗ってくれ」
高機動車を三台出して一台は自分が運転して後の二台は妖精に運転してもらった。怪しまれない様に妖精の上にブルーシートを敷きモンスターを置いておく。これで車が増えた理由にできる。夕日を背に一列に並んだ車はレアシスに帰って行った。
モンスターを荷台にのせたおかげで門番に怪しまれる事なく宿に着けた。時間はわからないけどだいたい8時すぎだと思う早く時計が欲しい。妖精たちにはテントと火器を渡しておいたそのときに笛をもらったこの笛を吹けば妖精が念話で話しかけてくるらしい。食堂にいくと夕と優斗がいた。琴羽はまだ部屋にいるらしい。ノックをして部屋に入ろうとしたら中から
「ううっ うっうっ いやだよぉ〜 うぐっ そんなのいやだよぉ〜」
ドアを思いっきりあけた、琴羽が枕を涙で濡らしていた。俺が考えた最悪な展開じゃなくてホッとした。枕元に近づいてみると琴羽が急に起き上がると抱きついてきた。
「ひぐっ 日本に帰りたいよぉ〜 ううっ うわぁぁぁーん」
自分も日本に帰りたかった。両親も友達にも、もしかしたら一生会えないかもしれない。そんなことを考えていたら頬に暖かい物が流れ落ちた。滝のようにどんどん溢れてくる、気がついたら琴羽を抱きしめてわんわん二人で泣いていた。しばらくしてなかなか降りてこない俺たちを心配してか優斗が部屋に入って来た。泣きわめいてる二人を見て「お、お邪魔しました〜」と言ってゆっくりドアを閉めて行ったがすぐにそんなことはどうでも良くなった。今は時間を感情を感覚を楽しむだけだ。
下の食堂から騒がしい声が聞こえなくなると2人は泣きつかれてか抱きしめ合ったまま寝ていた。
「そのなんだ…昨日はごめん」
「私こそごめん急に抱きついて泣いちゃって…でもユッキーにギュッとしてると気持ちいいんだもん」
最後なんて言ってるかわからなかったけどこれで昨日のことは大丈夫なはず。
「これからどうするの?」
「しばらくはクエストを受けずにゆっくりしようと思う」
「雪彦、俺はクエストを受けたいんだがいいか?」
「どうしてだ?」
「早く皆の戦力になりからだ」
「わかったいいよ。夕はどうする?」
「私もクエスト受けようかな早くレベル上げたいし」
「了解、俺たちはこの宿でゴロゴロしてる。さすがにあれは堪えた」
俺たちは数週間前までは銃などゲームの中でしか見た事のない普通の学生だったんだから。
「さっそくクエスト受けてくる」
優斗はギルドに向かって行った夕はその後ろに着いて行った。
「さて俺たちもうえでゴロゴロしてきますか」
さて雪彦は琴羽がボソッと言ったことが聞き取れない難聴鈍感系主人公で琴羽の気持ちが分かるまでかなりかかっていていたりします。
次回戦闘訓練