第2話吸血鬼と戦闘、人外との初戦闘
さて、第2話です。楽しい戦いが始まったばかりだ。楽しんでいってくださいな
~あらすじ~
とある荒廃した街に命を狙っていた殺し屋・八咫だが、返り討ちで銃を突きつける魂雅地。
だが、魂雅地は、命狙ってきた敵のはずの八咫を自宅兼アジトに招き入れた。
そこで、酒飲みながら八咫から情報を収集し、それと同時に八咫も共に仲間として加わったのであった。
自宅にごろごろと酒瓶転がってる中、魂雅地は、八咫を呼んだ。
「どうした?」
「ん?ここにね、武器があるんだ。これ、ナイフだけじゃ大変だろうから、使いなよ。」
「いいのか?」
八咫の方へ向く魂雅地。
爽やかな笑顔を見せる。
「いいに決まってるじゃないっすか。こんな世界じゃなく平和を取り戻すんスから。」
ため息つく八咫。
「まさか、ここまでお人よしだとはね・・・」
肩をつかむ粉雅地。
「違うっスよ、お人好しじゃなく、優しいんス。」
「どっちも同じだ。」
「ですよねー。」
肩をすくめながらも壁の一部を押す魂雅地。
「こ、これは・・・!」
「そう、ここは・・・」
目の前に広がっているのは、なんと・・・
「武器だ!ここは武器庫か!!」
「そうだよ。買ったり、拾ったりした武器や弾薬はここに保管してるよ。」
「なるほど、お前が拳銃持ってたのも頷けるぜ。」
「君にはこれがいいんじゃないかな?」
そう言ってスナイパーライフルを渡す魂雅地。
そのスナイパーライフルは、全体的に血塗られたようなデザインの赤色の銃だった。
「ほう、なかなかバイオレンスなデザインじゃないか?」
「うん、だからこそ、かっこいいんだよね。」
「なるほど。」
隅々までそのスナイパーライフルを確認する八咫。
「ん?」
あることに気づいたようだ。
「これ、改造してあるね。」
手を叩く魂雅地。
「よく分かったね。そうだよ、装填できる弾の数と、火薬の威力、それによってできる球のスピード、狙いやすさ、どれをとっても高ランクに仕立て上げた一級品さ。」
「・・・改造までできるとはね・・・。お前とは、敵としてではなく、仲間として知り合いたかったもんだ。」
すると、魂雅地は、八咫の肩を叩く。
「今から仲間じゃないか。」
「フッ。そうだったな。」
「その銃の名前は、『vampireヴァルキュリーβ』だよ。」
「そうか。大事に使わせてもらうぜ。」
二人は絆を少し深まったようだ。
「さてと、まず、どこに行くかな・・・?」
「そうだな・・・。」
二人が向かった先は・・・
「この辺も荒れているか・・・」
「みたいだな。」
場所は、少し北の方角にある商店街『ぬかどころ商店街』。
野菜の販売を主に活発な商店街だ。
「ここの野菜、おいしいのになぁ・・・」
すると、八咫は言った。
「平和になればまた食えるようになるし、街もまた活気を取り戻すさ。」
「・・・だね!俺も頑張らなくちゃな。」
そう言い、vampireヴァルキュリーβを構える八咫。
ハンドガン『Valkyrieshooter』構える魂雅地。
なかなかサマになってる格好だ。
ふと一人の男が現れた。
男はうめき声をあげながら近づいてくる。
「こいつ、大丈夫か?」
「油断したらやられるぞ?」
そう言う八咫。
「オマエラトタタカウ・・・。ウグァ・・・!!」
男の背中に大きな悪魔のような翼が生えてきた。
「こいつ、吸血鬼か。」
すると、魂雅地は余裕の表情で言った。
「こいつは、強そうな感じがする。」
「ほう?職業柄わくわくするな。」
胸を躍らせる八咫。
素早い身のこなしで、どんどんかわす吸血鬼。
さすが身体能力は高いようだ。
「くそ、リロードの余裕もなさそうだぜ。魂雅地さんよ。」
「・・・だな。」
吸血鬼に挑むとは、無謀とも思えよう。
しかし、彼らは挑むのだ。
目の前に敵がいるならば・・・
「グルルルルルルル・・・」
八咫に一発のクローあびせる。
「グァッ!」
後方へ吹き飛ぶ八咫。
切り付けられた右頬から血が流れ来る。
「やるじゃねぇかよ。」
そこへ発砲音。
隣の魂雅地が撃ったようだ。
右腕だ。
「グギャアァァァァァァァ!!」
痛みに悶え苦しむ吸血鬼。
だが、すかさず、隙をついて蹴りを放つ八咫。
至近距離では格闘の方が有利だ。
「クラウガイイ。ソシテ後悔スルガイイ。」
紫の色を放つ球が放たれた。
「なんか、やばそうだぞ、あれ。」
「だね。」
「だね。じゃねぇ!さがるぞ!!」
二人は、後ろに下がり陰に隠れたのであった。
第2話いかがでしたでしょうか。個人的にいよいよバトルってことで張り切ってます。一体二人は、どうなるのか・・・お楽しみに