ギリギリセーフってよくよく考えたらアウト
今僕のベットには、小学校の親戚のなっちゃんが実にかわいらしくベットで眠っているのだ。
よしとりあえず情報を整理しよう、親戚のおばさんとうちの母さんが買い物に出かけていてその間になっちゃんのお守りを頼まれた、まぁ本来中学3年ともなれば受験勉強とかで忙しいのだが、この時期になってもまだ勉強の追い込みではなくゲームや漫画に大半の時間を割いている自分の抗議なんてすることもなく引き受けた。
そしてなっちゃんは勝手にゲームや漫画をみつけては勝手にやっていくいつものスタイルで僕の部屋を荒らしながら、僕は怪我をしないように軽く見張りながら漫画を読んだり時折ゲームをやるのに付き合い、お昼を食べて、食器の片付けをして部屋に戻るとなっちゃんは遊び疲れていたのかご飯をたべたら眠くなったのかあるいはその両方かもしれないが、僕のベットで漫画を開きながら寝てしまっている状態だ。
部屋の鍵は閉まっている、なっちゃんは可愛い女の子で、そしていまなっちゃんの寝ている姿からスカートから伸びた白い足が見えているという状況に置かれてしまい、僕がどきどきしてしまったのは、ある意味しょうがない事といえた。
さて、ここで悪魔のささやきが芽生えてしまう、スカートの中みえるんじゃね? もちろんそんな悪魔のささやきを受け入れてしまえば人生において大変にマイナスになることは冷静に考えれば分かりきっている。
ただ、もし言い訳をしてさせてもらうとするとまず第一に冷静じゃなかった事、理由は分かっているなっちゃんの可愛さにどうかしていた、起きている時はちょこまかと動き回る動作やそれに連動して時期に腰まで届きそうな長い黒髪、小学生という可愛さが増進中の時期だったということ。
第二は僕の意思の弱さというあまりにも情けないといえば情けない無い理由ではある、それが背徳感という悪魔のささやきに拍車をかけてしまい次第に手はスカートに手をかけようとしていた。
「んっ」
なっちゃんの声に伸ばそうとしていた手を引き込めベットから勢いよく後ずさる、その後なっちゃんは寝返りをうっただけで起きる気配は今のところないが、完全にビビッてしまった。
悪魔を退けるなっちゃんの天使のような声に僕の中の悪魔もなりを潜めたようだ、安堵するあのまま手がとどいてしまった場合僕は通報をうけてもおかしくない人物になるところだった。
あれから十分ほどたってもなっちゃんは起きるようすはない、そうするといったん引いたはずの悪魔がまた、ひょっこりと顔をだしてきた、もちろん先ほどのこともある、僕は悪魔のささやきに早々と屈する事はなく必死に耐えている、耐えすぎて自分がなんで耐えているんだろうと分からなくなった。
つまりはもう一度手を伸ばそうとしている、自分の息が興奮のためかすこし速くなっているような気がするので落ち着かせようとするが、なかなか落ち着かずむしろ落ち着こうとすると早くなってきている。
指がスカートをつまんで上にもちあげて見るという単純な作業なのに、爆弾を解体するように神経をすりへらしてしまう、気がつけば汗をかいている少し落ち着くために部屋からでて水を一杯のむことにしようと部屋から出ようとドアをあけると
「あれ どこ行くの」
「ぶおのいらーー」
後ずさりしながら自分でもへんな声がでてしまった、眠そうな目をこすりながらも先ほどの変な声に首をかしげている。
なっちゃんはどうやら今起きたのかそれともすでに起きていてばれたかもしれない、焦りと恐怖感が襲ってきた、こんなことになるなら一度収まったときにもう一度なんて考えなければよかった。
とりあえずごまかす為になっちゃんに笑いながら話かけてみることにした。
「あぁちょっと水飲もうかなってそうだなっちゃんも何か飲む?」
「オレンジジュース」
若干声の上ずり感はあったものの無邪気に答えてくれるなっちゃんの様子からさきほどまでの行為はばれていないようだ、恐怖感はうすれて安堵の波が心に広がっていく。
「あぁオレンジジュースね、今はないから買いにいこうか」
「じゃあケーキも食べたい」
「あぁうん わかった買ってあげるね」
なっちゃんは目をかがやかしながらケーキもねだってきた、心にやましさのある僕は無条件にそれを受け入れていた。
「おにいちゃん好き」
もしめくってしまったらこの笑顔をみることはできなくなっていたんだと反省しつつ、すこしもったいなかったとろくでもない考えをしてしまい、心の中でごめんなさいと何回も謝った。
そんな物思いにふけている僕をせかすためになっちゃんの小さな手にひっぱられながら自分の自制心がもうあんな誘惑に負けないと心に誓ったのだった。
まぁなっちゃんの可愛さの前にその自制心なんて豆腐のような脆さを露呈するだろうが、いまだけは硬く硬く誓った。