番外編『アマゾネス』
ギリシャ神話に登場するアマゾネス。
現代ではよくゲームのキャラとして登場していますが、もともと伝説上の女性部族でその正しい内容は意外と知られていないんじゃないでしょうか。ゲームに登場するキャラって結構名前だけ知られてるってこと多いですよね。偏見ですけど。
大体黒海沿岸、アナトリア、北アフリカあたりに実在した母系部族をギリシア人が誇張した姿と考えられているそうです。
アマゾネスは馬を飼い慣らし弓術を得意とする狩猟民族で、狩猟の女神アルテミスを信仰していたようで。
この女神アルテミスも男嫌いで月の女神として有名なので、アルテミスにならってこうなったのか、彼女らの生活スタイルにあっていたからアルテミスを信仰しているのか、気になるところではありますね。
最初に馬を飼い慣らしたともいわれ、騎馬民族であったようだ。アマゾネスは弓の他に、槍や斧、スキタイ風の半月型の盾で武装した騎士として、ギリシア神話中多くの戦闘に参加してあの有名なトロイ戦争にもギリシャの敵として参加したそうです。
なぜギリシャを敵対するのか
ヘラクレスが試練のためアマゾネスの女王ヒッポリュテーの持つアレスの帯を取りに行かねばならなくなった。当初、ヘラクレスはアマゾネスの国に乗り込もうと考えていたが、争えば後々わだかまりを残すと考え、ダメ元で交渉すると、ヒッポリュテーはヘラクレスを客として迎え入れた。一説では強靭な肉体のヘーラクレース達にほれ込んで、自分たちとの間に丈夫な子をつくる事を条件に帯を渡すことを約束したそうな。
しかし邪魔をするためヘラがついた嘘に騙され、アマゾネスたちとヘラクレスたちとの間で戦いとなってしまい、その際ヘラクレスは女王を殺して帯を奪い去ってしまったのだ。
このことからアマゾネスとギリシャとの果てない戦いは続いたが、アマゾネスたちは最後には敗れ去った。
話戻って、何故アマゾネスといわれているのか
弓などの武器を使う時に左の乳房が邪魔となることから切り落としたため、乳無(a"(否定)+"mazos"(乳))と呼ばれるようになったわけですが、全員がそうだったわけではなく、戦闘員だけかもしれないらしいです。
ちなみに子を生すときは男を攫い孕んで、男の赤子が生まれたら川に投げ捨てるか足を切り落とし奴隷のように扱うかしていたようで完全なる女性主導の社会だったようです。
一部神話扱いされているアマゾネス達ですが、実在していた証拠が結構あるので今もどこかでそういう部族が残っていたりして……
「して」
「紀伊さんが、アマゾネスでしょ?」
「でた。そいういう流れはもういいから」
いいかげんうんざりです。それでいったら運動できる女は皆アマゾネスじゃないか、なんという失礼な話だろう。
「私は大和撫子タイプだから、わかんないなー。アマゾネスってムキムキな女ってイメージ」
「最初のコメントいるのそれ?」
「ちょっと脱いでみて」
「七菜がシーリーンさんぽくなってるし、いや、カロロス君か……脱がすな!」
「あ、うん。アスリートって感じ」
「実況しなくていいから」
しかも微妙なリアクション悲しいんだけど。
「アマゾネスって乳無って意味だよね、紀伊さんって」
「言わせん!!」
「ふがっ!?」




