リンの在り方
いや~はっはっは
まさかこんなに期間が空くとはw
いやまさかですな!
はっはっは・・・
はいすいまっせんでした~!
いやもうなんか忙しくて・・・
これからはちょくちょく投稿したいなって思っていたりいなかったり
今後とも、よろしくお願いします。
朝起きて、森を巡り、今日の糧を得る
夜は快適とは言い難いが、風をしのげる洞で眠り、朝起きてまた森を巡る
時には魔物を狩りに少し遠出もするが、それも生活の刺激としては悪くない
人とのいざこざもなく、冬は寒さに震え、春を喜び、暑い夏を越えて、秋に眠る
そんな穏やかな生活を毎日繰り返す
悪くない
ここでの生活はきっとそう思える日々だ
けれど、
「リン、僕はもうそろそろ街に戻るよ」
(街って、あの・・・人がたくさん集まってる場所の事?)
「それで合ってるよ、僕はもう戻らなくちゃ」
心の痛みも大分治まった、もう一度、約束を果たすため、街へ戻る
それに、仲間も待っているはずだ
遠征部隊の仲間たちが
(そう、それじゃ、お別れだね)
やっぱり、一緒に来てはくれないみたいだ
「ああ、ここ数日、楽しかったよ」
(ボクも楽しかったよ)
リンは最早定位置になった肩に乗って、僕に話しかける
いや、乗ってというのは語弊があるか
なにせ、会ったあの日からずっとここにいるのだから
今僕がリンと呼んでいる、岩の割れ目の中で見つけた喋る芽には名前がなかった
だから僕が名前をつけた
動物でも植物でもなく、食べ物も食べない
もはや生物ではないのかもしれない
もういっその事全く関係のない魚に因んだ名前にしようと思っていたある朝
「・・・!?だ、大丈夫か!?」
(ん~?何が~?)
僕の肩には寝ている間にペチャンコになったリンの姿があった
「いや潰れちゃってるよ?大丈夫なの??」
(問題なかとね~、気にせんといて~・・・Zzz)
リンはそのまま寝付いてしまったので、全く問題はなかったみたいだが、
その平たい姿が鱗の様に見えたから、彼(彼女?)の名前は鱗だ
リンと生活して、幾つか気付いた事がある
なんとこの生物、人の思考や記憶をある程度読めるらしい
それに気付いたのはリンのこの発言を聞いた時だ
(ねぇ、セツって誰~?)
その時僕は家族の事を思い出していたのだが、切というのは妹の名前だ
当たり前だが、この世界で切を知っている人はいない
さらに言えば僕が口に出した事もない
なんでその名前を知っているか問い詰めた所、
「ん~?だってさっきその人の事考えてたでしょ?」
という返答が得られた
・・・いやいや、他人の考えてる事を読み取るなんて、なかなかエスパーじゃないか
少し恐怖を感じたが、
(ぼ、ぼくはわるいすらいむじゃないよ~)ブルブル
などと言われたり、
(ベンザ(便座)って、なんかかっこいいね、こう・・ベンザッ!!みたいな)
とかアホな事言われる内に、そんな気持ちも消えて行った
どうしても悪意を感じないんだよな、何故か
さらに言えば、
(今日は何処行くの~?)
「そうだな、少し遠出しようかと思ってるけど・・・」
(わかった~)
「・・・悪いんだけど、一人で行きたいんだ」
(え~~?)
「ちょっと事情があって・・」
(ん~?・・・魔物を食べるの?)
「・・・わかってるんならさ」
(別にいいじゃん、何が駄目なの?)
こうやって普通に僕を受け入れてくれた事も、原因なのかもしれない
(それじゃ、最後に、ボクのお母さんに会っていってよ)
「お母さん?」
初耳だ
でもここで生まれ育ったなら、母親が居てもおかしくはないのか・・・
(うん、だから、湧水の場所まで行って)
そんな訳で僕は湧水の場所まで移動する
(それじゃ、その、そこの、そう、そこまで連れてって)
僕は何もない壁の前まで歩く
(んじゃ~・・・ヒラケゴマ!!)
そうすると、壁に対して真っ直ぐ縦長のヒビが入り、開くようにスライドしたかと思えばまるで精密なカラクリの様に慌しく動きだし、一本のトンネルが出来た
「というか、今の掛け声いらなかったよね?」
(てへっ!ばれちった!)
・・・なんだろう、肩の埃を払いたくなった
トンネルに入ると、すぐに曲がり角があり、曲がった先から光りが漏れている
どうやら外にでる様だ
曲がり角を曲がると、爬虫類の様な生物が横たわっているが目に入る
と、同時に、強烈な違和感を感じる
「あの、横になってるのがリンのお母さん?」
(・・・?そうかな?そうだね、そうだよ!)
曖昧な返答どうもありがとう
横たわってる爬虫類を観察しようとするが、違和感が頭を離れない
爬虫類には手足があり、羽のようなものも見られる
呼吸している様子がない程、微動だにしていない
背中にはドクダミ草の葉っぱの様な物が乗っている
分かり易く言うと、某黄色い電気鼠の出るアニメのフシ○ダネ状態だ
しかし、葉っぱを除けば何かに見える・・・
あれ、これって・・
(そうデす、これは竜デすよ)
一瞬リンかと思ったが、違う、前方から何かが聞こえる
というか竜?これが?
余りに小さく、余りに力ない所為でそうは見えない
といっても僕の3倍程の大きさはあるのだが
「えっと、あなたが竜なのですか?」
呼びかけてみる
(ちがうよ、話しかけてきたのはお母さんで竜じゃないよ)
答えたのはリンだった
(私のこドもがおせわにナったようデ)
ふと気付く、この強烈な違和感の正体
竜の上の植物の中心、そこに何かが渦巻いている事
目には見えない、けれども確かに存在している
そうそれはまるで、
(そうデす、この竜のうえにそんザいする私こソ・・・)
存在を許されない存在、そう、まるで、
(せかイデ唯一、進化をなしとゲたそンざい、そしてそコのお世話ニなった・・・)
亡霊のような、
(リンの姉デす!)
(オカンなんでそんな嘘つくん?)
・・・いややっぱよくわからないや
~草むらにて~
「ねえリン」
(何~)
「流石にさ」
(・・・?)
「いやだから」
(ん~)
「一人になりたいんだって」
(え~)
「こればっかりはホント、マジで」
(別にいいじゃん、何が駄目なの~?)
「いやトイレは勘弁してください」
・・・どうなったかは、想像にお任せします。




